...なあ、あんた最近ユーマと何やってんの...?
え...!?
シュウと一緒にお屋敷へ仕事へ行った帰り道。シュウにそんなことを聞かれた。
...やっぱり、気づいてたの?シュウ。
...まあな、最近割りと頻繁にユーマの奴が来てるし、あんたら何かやってるしな...どうせ、俺への何かをやろうとしてんじゃないの...?
う...まあ、さすがはシュウだね...でもやっぱり、何が目的かは忘れてるのか分かってないみたいだけど...。ふふ、まあ内緒にしなくても良いかな...シュウ、10月18日って何の日か分かってる?
...あ?10月18日...何かあったか?あの主人の屋敷...はなかったよな?
...はぁ、そうだろうと思った...シュウ、自分の誕生日がいつか言える...?
...あ?誕生日...?...忘れた
...もう、シュウらしいけどさ...そうだろうとは思ってたよ、だから祝おうと思ってたんだし...。シュウの誕生日は10月18日だよ...!だから、私とユーマ君でお祝いしようと準備してたの!
...そういや、そうだったかもな...今までそんなん気にしてなかったし、お前もだけどヴァンパイアは永遠の時を生きるし...そんなん変わらないし...お祝い、とかするもんじゃないだろ...。
もう、それでも私は大切にしたいの!やっぱり、シュウの誕生日ぐらいはちゃんとお祝いしたいし...一緒に住んでるんだし、私も一緒にその永遠の時を過ごすんだから...!それに、元々この話はユーマ君から言ってくれたんだよ?カールハインツさんからシュウの誕生日聞いたみたいで...ユーマ君、エドガーの時もこういうこと出来なかったからって一緒にやってくれてたし、やっぱりユーマ君も大切にしたいんだよ...!
...あのクソ親父から...?...ユーマ...。...はぁ、誕生日とか正直面倒だけど、あんたが...エドガーがそう言うんなら、な...。...分かった、その日はあんたとユーマ...エドガーのお祝いとやら、受けてやるよ...。
ふふ、ありがとう、シュウ!
...こうして、サプライズにはならなかったけど、誕生日を三人で過ごすことになり...。
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