あれ...?シュウ、ここって...。
屋敷からの帰り道。シュウはまた少し寄り道をすると言っていつもとは違った道を歩いた。そしてあなたを連れてきた場所は...。
(ここって確か...私がまだ人間でメイドとして働いてなかった時のクリスマスにシュウと来て、クリスマスツリー見ながら...吸われたところだ...。)←前作、クリスマス、お正月を参照
どうしてまたここに...って、あ!
そこには前回はクリスマスツリーが飾られていたが今回はバレンタインのようなハートの飾り付けがされたツリーがあったのだった。
なんだか綺麗...そうか、今日ってそういえばバレンタインなんだっけ...。(過ぎましたがそういう設定でお願いします)
(ヴァンパイアになってからすっかりそういうの意識しなくなっちゃったなぁ...。)
...クリスマスの時と同じように、バレンタインである今日だけここに飾られてあるらしい。屋敷の主人に聞いた。
(クリスマスの時と同じだ...。)ふふっ、シュウありがとう。すごく綺麗...。
...今日は人間の女が好きな男にチョコレートとか言う甘いモンやったり、思いを伝える日なんだろ?まあ、クリスマスと同じように人間にとっては男女にとって特別な日だ...。そんな日に元人間であるお前に、伝えたいことがある。
えっ...?
シュウはそう言うとあなたに向き直った。いつもとは違いなんだか真面目な雰囲気に、あなたは少し戸惑いながらもシュウと向き合った。
...あんたは人間であった自分を捨ててまで、ヴァンパイアである俺と生きる道を選んだ。そんなあんたは文字通り一生、俺から離れることはないんだろう。ヴァンパイアになったあんたは、もう人間の女が憧れるようなことには興味がないのかもしれない。...だが、俺もそんなあんたに、覚悟を決めてやるよ。
えっ...?
シュウはそう言うとあなたの両手を握り...
...一生、俺の側から離れるな。...俺と結婚して、永遠の時を共に生きてくれ。
...!
...俺はあんたのおかげでユーマと...エドガーとまた仲良くなれた。あんたには感謝したってしきれない。最初の頃は色々面倒な女だと思ってたり、ひどいこともしてきたが...今は俺にとって大切な、なくてはならない女だ。...俺はあんたが俺から離れることはないと信じてる。だが、その証として俺も誓ってやる。...俺と生きることを選び、人ならざる者となったあんたを、俺が永遠の時を共に生き、幸せに...守ってやる。こんなの俺のガラじゃないが、俺のために人間として生きていくことを捨てたあんたに、俺も責任をとってこれだけは誓ってやるよ。ユーマにも言われたし、何よりこれは俺からあんたへの「誓い」と「覚悟」だ。結婚とかプロポーズ...なんて人間がすることだと思っていたが、あんた相手だと別に悪くない。それに、元人間であるあんたとの結婚とか、俺ららしいだろう。
...っ、シュウ...。(嘘...シュウが、そんなこと言ってくれるなんて...。)
...ほら、返事は?
...っ、ふふ、もちろん!よろしくお願いします...!
あなたは少し感動で泣きながらシュウに抱きついた。そうしてしばらく二人は、バレンタインの飾り付けのされた広場で過ごしたのだった...。
...作者です!シュウ様のプロポーズですが、多分文おかしいですすみません!オリジナルで書いたので...。ブーケ参考にしたかったのですがまだ買えてないので(笑)では、また次の話をお楽しみに!
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