そして、シュウの誕生日当日となって私達三人だけのささやかな誕生日祝いが始まった。(何日過ぎたと思ってんだよという感じですよねすみません...)
ユーマ君はそう言うと、シュウに林檎を投げた。シュウはそれを受け止めて、静かに笑った。
シュウは静かに微笑んで、ユーマ君が育てた林檎をいつものようにかじった。これからは私もシュウやユーマ君と同じヴァンパイアとして、彼らと同じ永続的な時間を過ごしていくことになる。だから、誕生日とかなんて関係ないのかもしれない...でも、私はこうしてささやかに、大切な存在である彼らと過ごす時間を大切にしていきたいと思っていた...。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!