第28話

第28回(さらば真選組篇十二)
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2020/08/16 14:22
土方十四郎
土方十四郎
いくぞォォォォ!!
「一斉に走り出す」
土方十四郎
土方十四郎
斬り抜けるぞ!!前だけみて進めェェェェ!!
坂田銀時
坂田銀時
おおおおおおおおおおおおおおお!!
沖田総悟
沖田総悟
おおおおおおおおおおおおおおお!!
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佐々木異三郎
佐々木異三郎
✉:森でゴリラを見つけたおtoのぶたす
佐々木異三郎
佐々木異三郎
…ふむ、返信がありませんね。いつものようにただの既読スルーか、信女さんの方にも何かありましたかね。そういう事です近藤さん。アナタ達が囮を使って島正面に張りつけた部隊もまた見廻組われわれの餌、残念ながら既にこの島は全域に渡り人員が配置されております裏も表も逃げ場などありませんよ。そんな所でコソコソ隠れてないで早くお友達を助けにいかないとみんなアナタのために死んじゃいますよ。そんな事は我々も望んじゃいない、彼等はアナタを救うためにここへやってきた。ならば彼等を救う方法は簡単、アナタが死ねばいい。それで全てが片づく。このバカ騒ぎを協力して終わらせましょう。さあそこから出てきてください
近藤勲
近藤勲
ぐっ
桂小太郎
桂小太郎
近藤、俺が奴等の注意を引きつける。そのスキにいけ。お前一人ならここから逃げられるかもしれん。俺はお前をここから救いにいくんだ。その俺がお前の足を引っ張って共倒れするワケにもいかなかろう
近藤勲
近藤勲
そうかい、じゃあコレで平等だ
「桂を抱える」
近藤勲
近藤勲
足手まといを銃弾からかばったのはお前だろ。今度はお前が俺の足を引っ張る番だ
桂小太郎
桂小太郎
近藤
近藤勲
近藤勲
俺は元々処刑される身だった。仲間も護れるならそれでもいい、そう思ってた。だがお前に生きながらえされられて余計な欲が出た。もう一度アイツらに会いたくなっちまった。もう一杯…飲みてェ仲間ができちまった。桂、俺はまだ死にたくねェ。そしてお前も死なせたくねェ。だから改めて俺から頼もう。俺に力を貸せ桂。生きてもう一度アイツらに会うために。お前が死なねェ限り俺が死なねェ限り、お前も俺も死なねェ。手ェ離すなよ
佐々木異三郎
佐々木異三郎
(変わらない、あの男は変わらない。近藤勲、優しさも厳しさももった不思議な人ですね)
近藤勲
近藤勲
(解らんよ。きっとそいつは侍になっても侍として死ぬ時が来ても答えなんて出ない事なのかもしれない。━だがそれでいい。俺は思う、侍のあり方は一つじゃない。迷い悩み自分の理想ありかを追い求めるその姿勢こそが侍なんだと。だから捜し続けろ。あがき続けろ。あらゆるものが氾濫するこの迷路のような時代から自分だけの真の道を選び突き進め。そう…俺たちの名は…)
土方十四郎
土方十四郎
真選組だァァァ!!
あなた
あなた
真選組だァァァ!!
松平片栗虎
松平片栗虎
佐々木、お前も大概だか…本物の長官の悪党っぷりなめんなァ!!
佐々木異三郎
佐々木異三郎
(チッ…ここにいる道中で松平公を追手から救いその追手に扮し我々の懐深くまで…!!)
土方十四郎
土方十四郎
長官殿、器に見合わん組織は持つべきじゃねェぜ。部下の顔一つ覚えられねェお前に俺達バラガキどものお守りは務まらねェ。俺達の大将返してもらうぜ
近藤勲
近藤勲
トシ…お前ら
あなた
あなた
局長お待たせして申し訳ありません
土方十四郎
土方十四郎
待たせちまったな近藤さん
近藤勲
近藤勲
…待たせたのは俺の方だ。俺が不甲斐ないばっかりに…迷惑かけちまったな
土方十四郎
土方十四郎
…俺達もアンタと同じさ。散々悩んで迷った挙句、出した答えがこのザマだ。結局真選組ここに戻っちまった
近藤勲
近藤勲
そうか…どうやらこのザマじゃ真の道はまだまだ遠そうだな
土方十四郎
土方十四郎
…ああ違ェねェや。ただ一つだけ解った。真の道だろうが迷い道だろうが俺達ゃアンタの隣で歩けんならどこだって構やしねェんだってな。近藤さんここが真選組オレたちの選んだ道だ
近藤勲
近藤勲
…そうか、ならば共にゆこう。たとえこの先に何があろうともたとえゆく先が地獄であろうとも俺はもう二度とこの手を離さんぞ。俺と共に生き、俺と共に死ね真選組よ!!
※過去シーンは飛ばしました。ご了承ください

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