第49話
36ページ目。
テスト直後にも関わらず
部活はいつも通り、
何ならいつもよりわいわいしていた。
日にちは過ぎて週の真ん中。
テストが返ってくる日だ。
先生が1人ずつ名前を呼んでいく。
朝のホームルームで
1度に全教科返されるのだ。
先生「桜坂さーん。」
先生「かなり良い感じね。クラス2位よ。」
先生から答案用紙を受け取り、席に座る。
クラス2位か…。
1位はまふ君かセンラ君かな…?
1教科ごとの点数を確認していく。
全教科、平均+20点以上はあるかな。
数学I、英語I、理科Aが低めかな…。
私が自分の点数と
間違えた箇所に目を通していると
ホームルームは終わっていたらしい。
3人が来て、話し始める。
まふ君とセンラ君は
とても頭がいい。
たまたま今回は
私の方が高かっただけで
小テストの結果などを見る限り
五分五分くらい、いや
私よりまふ君の方が頭がいい。
坂田君は……
2人に集中攻撃され、
うなだれていた坂田君が
私の言葉を聞いて顔を上げる。
あまり教えるのは
得意じゃないんだけど…。
練習も大変ではあるけど
少しなら余裕もあるし、
坂田君がいないと
私も皆も困るだろう。
お手伝いできることは
出来るだけ協力したい。
こうしてライブ練習の他にも
坂田君に勉強を教えることになった。