第4話
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ホームルームが終わり、休み時間。
漫画やドラマのように席の周りに
たくさんの人が………
なんてことはなかった。
人見知りで安心したけれど、
話しかけられないなら
それはそれで友達が作れなくて困る。
自分から話しかけてみようかな…。
でもやっぱり怖いな…。
色々考えていると
前の席の男の子が勢いよく振り返った。
赤髪でアホ毛がぴょこぴょこしている彼は
坂田君と言うらしい。
元気いっぱいに話しかけられ、
少し驚く。
思わず反射的に本音を口にしてしまって
焦っていたら、
坂田君が当たり前のように言った。
白い歯を見せてにかっと笑う坂田君。
笑顔がキラキラしている。
タメ口で家族以外と話すのはいつぶりか。
新しい学校での最初の友達ができた!
それから坂田君と少し談笑をしていたら
チャイムが鳴り、授業が始まった。