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第39話

30ページ目。 緑細マーカー。
坂田君は気に入ったものを見つけたみたい。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
俺、これがいい!
坂田君が指差しているのは

全体的にワインレッドで

塗装されているドラム。

照明に当たると赤く輝くようになっている。


凄く男の子が好みそうなものだ。

…坂田君らしいなぁ。

坂田君にとても似合いそうだと思った。
(なまえ)
あなた
うん、いいよ。
るんるんと浮き足立つ坂田君を

微笑ましく見ているとまふ君が言った。
まふまふ
まふまふ
あなたちゃん、そろそろ運ぼうか。
(なまえ)
あなた
うん、そうだね。
作業開始。

5人で手分けして楽器を運んでいく。


私のベース、ドラムに坂田君のドラム。

付属品やその他、うらた先輩が欲しがった楽器。


皆それぞれ2往復ずつすると

残りはあと少しになった。


私とうらた先輩が3往復目で

楽器部屋に向かうと

まふ君、天月君、坂田君とすれ違う。
天月-あまつき-
天月-あまつき-
あと少しです!
うらたぬき
うらたぬき
OK!あとは俺とあなたで運ぶ。
楽器部屋に着くと残りの荷物を手に取る。


その拍子にダンボールの上に

置いておいたボールペンが

部屋の奥にある楽器の付属品が詰まった

ダンボールの箱の山の隙間に転がり落ちる。
(なまえ)
あなた
あっ。
慌ててダンボールの箱の隙間に手を伸ばす。


なかなか届かない。

あとちょっとなのに…!


やっとボールペンを掴み、引っ張り出す。

その勢いのまま立ち上がる。


ガタガタガタッ‼︎


立ち上がった時にぶつかったせいで

ダンボールの箱の山が私の方へ崩れてきた。
うらたぬき
うらたぬき
あなたっ!
慌てたうらた先輩が私に向かって走ってくる。


ダンボールが私に当たる寸前。

力強く腕を引かれ、私は大きく後ろに下がる。


なんとか、ダンボールの箱の山の

下敷きにならずに済んだようだ。
(なまえ)
あなた
うらた、先輩…。
うらたぬき
うらたぬき
だ、大丈夫か⁉︎
怪我、ないか⁉︎
私はうらた先輩と向き合う形で

先輩の胸に顔をうずめている状態。

私は顔を上げる。


わ、私のドジ…!
(なまえ)
あなた
大丈夫、です。
ありがとうございます…!
申し訳なさと恥ずかしさから

私は離れようとするけど

うらた先輩はそのまま私の腕を離さず、

もう片方の手を私の頭に乗せる。
(なまえ)
あなた
先輩…?
先輩は私を少し目を細めて

微笑みながらじっと見つめる。


しばらくしてハッとしたように

両手を離した。
うらたぬき
うらたぬき
あ、えっと…その……悪い!
何でもないから!
崩れちゃった箱、元に戻そうぜ。
(なまえ)
あなた
は、はい…。
先輩は少し焦った後、いつもの調子に戻った。


2人でテキパキと箱の山を元に戻して

私の家の外で待っている

顧問の先生と3人の所へ行った。


うらた先輩が助けてくれた。

力強くてかっこよかったな…。


その後の言動が少し気になったけれど

考えることをやめて、

先生の車で学校へ向かった。