第99話

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プレゼントを探しにそらる先輩と

ショッピングモールを回る。

あなた

先輩、お2人って何が好きなんですか？

そらる

うーん…。2人に共通してるのは
オシャレ好きなことかな？
…動物も好き、だと思う。

あなた

そうなんですね…！

雑貨屋さんに入り、

それっぽいところを見る。

あなた

この猫ちゃん可愛くないですか？

そらる

おー、それ天月ん家の猫っぽい。
たぬきあったよ。

あなた

うらた先輩…？

そらる

ちょっと顔似てない？w

あなた

確かに…w

渡す2人のことを考えながら

プレゼントを選んでいく。


予定より遥かに早く買い終わったので

私も先輩も気になっていた

楽器屋さんに入って新型のモデルや

付属品を見つけてははしゃいだ。


ひとしきり楽しんだ後、

そらる先輩の提案でカフェに向かった。

そらる

あなた紅茶？

あなた

はい。コーヒーが
全く飲めないもので。
先輩は…ブラックですか？

そらる

そう。飲めるようになった
ばっかりだけどね。

お互い飲み物を持って

窓際の席に着く。

そらる

旅行の準備してる？

あなた

はい、少しずつ。
何が必要なのか分からなくて
荷物が爆発しそうですけど…。

そらる

うーんとね……生活と練習に
必要なものさえあれば
あとのお楽しみアイテムとかは
誰かしら持ってくるから。

あなた

そう言うのって、
誰がよく持ってくるんですか？

そらる

坂田と天月はよく持ってくるね。
あとまふも持ってくるな…。

あなた

まふ君も⁉︎

そらる

あいつは真面目な一方で
「こういうのは楽しまないとですよ、
そらるさん‼︎」とか言って荷物から
あれこれ出してくるから…。

まふ君の声真似を交えて

教えてくれるそらる先輩。

まふ君がそらる先輩にそう言う姿や

光景が簡単に想像できて

その微笑ましさに頬が緩む。

そらる

まぁ、荷物はホテルに
置きっぱなしだから
多少大きくなっても大丈夫だよ。

あなた

なるほど…。ありがとうございます！

それからもカップを片手に

部活、旅行の話をして盛り上がった。

そらる

そろそろ行く？

あなた

そうですね。

時計を見るとかなり話していたみたいで

おぼんを持って立ち上がる。


帰り、普段そらる先輩と

別れるところで先輩は

私と同じ道へ進もうとする。

あなた

あれ？先輩ここじゃなかったですか？

そらる

ん？…あぁ、今日は
家まで送って行くよ。

あなた

えぇ⁉︎大丈夫ですよ！

あまりにも先輩がさらっと言うので

驚いて引き下がる。

そらる

ちょっと暗いから。
…ほら、行こう？

夏だから日が長くて

まだまだ大丈夫なのに…。


ここは先輩のご好意を

ありがたく受け取って

送っていただくことになった。

あなた

……そらる先輩。
今日は色々と
ありがとうございました！

私の家前に着き、

先輩にお礼を言う。

そらる

こちらこそ。
まふ達が楽器運んだ時に
あなたの家が凄かったって言ってたから
1回見てみたかったんだよね。
楽しかった。ありがとう。

送って下さったのは

そう言うことか、と理解して

手を振る先輩に振り返す。


買い物やお話ができて

とても楽しい1日だった。

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