その後、滞りなく練習して
お風呂タイムへ。
皆と分かれて1人女風呂に入る。
他の観光客の方がいたので
人の目を気にしつつゆっくり温まった。
脱衣所にドライヤーがなく、
仕方なく首にタオルをかけて
そのまま部屋に向かう。
まふ君が私の姿を見て固まる。
あれ?
私は今、スッピンで髪は濡れてボサボサ…。
女の子としてマズイ状態⁉︎
まふ君は異様に慌てている。
私は早く髪を乾かそうと
ドライヤーを手に取った時、
ドアが開いた。
パーティーの時間などを
知らせに来てくれたらしい
そらる先輩は私の手から
ドライヤーを取り、スイッチを入れて
私の髪を乾かし始めた。
乾かしながら先輩の長い指が
私の髪をとかす。
とっても気持ちいい…。
先輩はとても乾かすのが
上手で綺麗に、いつもより早く乾いた。
なぜか私が先輩に髪を乾かして
もらっている間に
硬直状態だったまふ君も
いつも通りに戻っていた。
そらる先輩に乾かしてもらった髪を結い、
コンタクトをつけるか悩むも
目に悪いとメガネをかけて見なりを整えた。
そんなに目が悪い訳じゃないので
裸眼でも十分だとは思うけど。
呼びに来たのがうらた先輩だったので
少し焦ったがプレゼントを隠して
会場へ向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。