皆に手伝ってもらって
楽器を運び、少し練習をしたら
今日の部活は解散になった。
月曜日の朝。
今日は朝練習がないらしい。
普通登校の時間に学校へ向かう。
クラスに着くとまふ君とセンラ君、
隣のクラスだけど遊びに来ている
天月君もいて、挨拶してくれる。
坂田君の姿は見えない……いつも通り?
私の背後からハイテンションで
話しかけてきた坂田君。
予想の上をいかれた…!
いつも通りわいわい会話する。
とても楽しい。
いつまでもこの時間が続けばいいのに…。
天月君が駆け抜けるように
自分のクラスに戻って行く。
私達も会話を止めて自席に着いた。
時間は過ぎて放課後。
今日からまふ君と
志麻先輩からベースを教わり、
私が坂田君にドラムを教える
ことになっていた。
皆挨拶しながら部室に入る。
今日は用事があって坂田君はお休み。
部員がそろうと、号令。
活動が始まって皆が
それぞれの練習場所に散って行く。
私はまふ君に話しかけられる。
私が返すとまふ君も笑顔で頷く。
2人で楽器を準備して練習室へ歩く。
色んなことを同時にやって大変だな…。
たくさん引き受けたはいいものの
皆に迷惑をかけないようにしないと。
まふ君の提案に乗り、
準備して練習を始める。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!