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第58話

黄 俺のノート。
俺は慌てて叫んだ。
センラ
センラ
あなた、目つぶって!
(なまえ)
あなた
え、うん!
あなたちゃんが

目をつぶったのを確認すると

高橋の右頬に拳をぶつけた。

高橋「った…!お、お前ぇ……!」

鈍い音が響くと

高橋は尻もちをつき、俺を睨む。
センラ
センラ
これは正当防衛。
それよりお前、
自分の立場分かってるん?
俺は右手でレコーダーをちらつかせる。

部活の録音用に使うやつだが、

さっきまでの高橋の暴言を

わずかだが録音しておいた。

そして左手にはスマホ。

ブレてはいるけど、暴力的行為を

録画してある。


高橋は証拠を見た途端

いつもの陰キャ動作に戻る。

高橋「そ、それ…!どうするつ、つもり…!」
センラ
センラ
…別に。どうもせえへんよ。
お前が何もしなければ、な。
高橋「ほ、本当に…⁉︎」
センラ
センラ
おん。ただし……
俺は高橋の耳元で
センラ
センラ
今度あなたに何かしたら…
覚悟はできてるんよなぁ?
自分でも出したことのないくらい

低く、威圧するように言った。


高橋は慌てた後、

バタバタと倉庫を飛び出して行った。

俺は視界から消えるまで

高橋を睨んでいた。


完全に視界から消えると

あなたちゃんの方に振り返る。
センラ
センラ
大丈夫か?
(なまえ)
あなた
あ、あの…
セン…ラ君……
ごめ……ごめんなさ…
恐怖と驚きの連続だったんだろう。

涙が止まらないみたいだった。

俺は少ししゃがんで目線を合わせ、
センラ
センラ
謝らんで。
"ごめん"より
"ありがとう"の方が
嬉しいよ。
(なまえ)
あなた
…ありがと…う。
あなたちゃんは涙を流しながらも

俺に向けて笑った。

その顔があまりにも綺麗で

俺は動揺した。
(なまえ)
あなた
センラ、君…?
センラ
センラ
ああ、ごめんな。
俺、教室に水筒取りに
行くとこだったんよ。
食堂で皆が
待ってんねんけど…
どうする?行けるか?
俺は控えめにあなたちゃんに言う。

まだ、そんなすぐには落ち着けないよな。
(なまえ)
あなた
う、うん…。
あなたちゃんはすぐに

外に出ようとしたけど

落ち着かせた方がいいと思って

俺はあなたちゃんを抱きしめた。
(なまえ)
あなた
えっ…!あの、センラ君…⁉︎
センラ
センラ
落ち着くまで
こうしとるから…。
涙と、震えを
止めないとやろ。
(なまえ)
あなた
うん……ありがとう…。
あなたちゃんは俺のワイシャツを

控えめに掴んだ。

俺の腕の中にいるあなたちゃんは

小さくて、とても可愛らしかった。


俺はあなたちゃんを離した。
センラ
センラ
あなた、ついてきてくれる?
(なまえ)
あなた
センラ君
あなたって…
センラ
センラ
あ。
さっき高橋にそれっぽく見せるために

呼び捨てにしてたら

そのまま本人を呼んでもうた。


呼び捨てで呼ばれるの嫌なんかな?

でも坂田は呼び捨てやし……。

色々考えながら少し落ち込んで
センラ
センラ
い、嫌やったら変えるけど…
(なまえ)
あなた
全然…いいよ!
あなたはふんわり微笑む。

また、その笑顔にドキドキする。


なんか…守りたい、この笑顔。