鳴り止まない拍手と歓声。
一旦ステージが暗転。
再び明転するとステージには
浦島坂田船の4人と、後ろに私。
4人が皆に振ったり、
MCで笑いを起こしたりする後ろで
私はずっと微笑んでいた。
今この時間が、最高に楽しい。
曲に移り、1曲目はセンラ君の
キーボードソロから始まる
からくりピエロ。
なめらかなキーボードに
うらた先輩と坂田君のギター、
志麻先輩のベースと私のドラムが乗る。
4人がソロで歌いつなぎ、サビ。
それぞれの個性をつぶさずに
むしろ引き立てあっている。
4人の和気あいあいとした
MCの後に激しく始まった2曲目は
厨病激発ボーイ。
ゆったり切ない
からくりピエロから一変して
弦の3人が強くかき鳴らし、
私もセンラ君と連符をくりだす。
お馴染みのコンビらしい
うらた先輩と坂田君、
志麻先輩とセンラ君。
それぞれのコンビのかけ合いや
間奏のおふざけが見ていて楽しい。
サビではちゃんとかっこよさも見せる。
お客さんのテンションも
上がりっぱなしだ。
MCを挟まず、
うらた先輩と志麻先輩の煽りの後
曲名のささやきから始まったのは
浦島坂田船オリジナルの新曲、
Game Changer。
初のロック曲らしく
お客さんの驚きからの悲鳴がすごい。
各パート、前奏から激しい譜面だ。
全曲、浦島坂田船のセトリは
盛り上がりを重視して作られている。
力強い"がなり"。
1人1人、ボーカルでも
担当楽器でもソロでも魅せる。
4人がお辞儀するとステージが暗転。
部員の皆もお客さんも
ライブを存分に楽しんでいる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。