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第41話

緑 俺のノート。
"彼女"に会った数日後。

父さんに勉強を教えてもらうために

大学へ行く。


今日は彼女に会えるかな…。


淡い期待を胸に抱きながら

父さんがいるはずの準備室に向かう。

その道中では会えなかった。


軽くノックして準備室に入る。
うらたぬき
うらたぬき
父さーん!俺!
勉強教えてもらいに来たー!
うらた父「おお。ちょっと待ってくれ。」

少し慌てた様子で父さんが

準備室の奥から出て来る。
うらたぬき
うらたぬき
あれ?忙しい時に
来ちゃった感じか?
…悪りぃ。
うらた父「いやいや。大丈夫だ。
ただ、明日の講義の準備に
時間がかかりそうだから
図書室に行っておいてくれ。」
うらたぬき
うらたぬき
おう。分かった。
準備室を後にして図書室に行く。


この大学の図書室はかなり広い。

図書室に着くと学校のワークを広げ、

自習を始める。


学校のワークを指定されている

範囲までやり終えて閉じる。

父さんはまだ来ない。

何もやることがなくなってしまった。


仕方なく椅子から立ち上がる。

図書室を歩き回ることにした。

広いから、歩いているだけで

時間を潰せると思ったからだ。


図書室の1階部分をぶらぶらし終え、

中央にある階段を上って2階部分へ行く。
(なまえ)
あなた
(中学1年生のあなた)
んー、どれにしよう…。
…"彼女"だ。

階段を上って直ぐにある本棚の前で

いくつかの本を手に取って首を傾げていた。


俺は彼女の横を通り過ぎ、

少し奥の本棚の前で本を探すフリをしながら

彼女を見つめる。


すれ違った時に見えた

彼女が手に取っていた本は

小説本と料理本だった。


首を傾げて悩んでいる姿が

とても愛らしく感じる。


俺も自分自身驚いていた。

なぜこんなにも彼女が気になるのか。

見つめてしまうのか。


今のところの自分の言動を振り返ると

軽く不審者じゃないか…。


今も含めてたった2度しか会ったことのない

名前も知らない彼女に、

俺の心は強く惹かれていた。

…この気持ちは何……?


俺はしばらくして自習していた席に

戻ってきた。

父さんが歩いて来るのが見えたからだ。

そこからは父さんに勉強を教えてもらった。


時々大学に行く度に彼女の姿を

探すようになった。

見つけても、少し離れて見つめているだけ。

話しかけ方なんて分からなかった。

それでも"彼女"を見つめていると

胸がいっぱいになるのを感じていた。


俺はどうしてしまったんだろう…。