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第57話

黄 俺のノート。
教室に戻る道中。

俺はあるものを見て動きを止める。


あなたちゃんと

あなたちゃんの腕を引っ張って

連れて行く高橋。

あなたちゃんは困った表情。


何か胸騒ぎがして、

俺は2人を追うことにした。

2人が向かったのは体育館倉庫。

人気のない、ほとんど使われない場所。


俺は校舎の角で様子を見ようとしたが

2人は中に入ってしまい、

声が少し聞こえる程度。


3分経っても2人は出てこない。

さすがにおかしいと思い、

倉庫に勢いよく飛び込む。


それは予想を超える状況だった。

高橋が両腕であなたちゃんの

腕と口を押さえつけていて、

あなたちゃんは苦しそうに涙目。


正直危険を察知した、というだけで

なんで追いかけたのかは

自分でも分からなかった。

ただ、綺麗な顔を崩して涙をこぼし、

震えているあなたちゃんを見たら

なんでもっと早く

助けてあげられんかったのかと

自分を責めたくなった。

同時に目の前にいる

この"クソメガネ"が許せなくなった。

(なまえ)
あなた
セ…ンラ、君……?
なん…で………。
高橋「えっ、あ、お前は…。」

2人とも俺がきてのが

予想外で驚いている。

押さえつけられた手の間から

あなたちゃんの声が小さくする。


俺は怒りに満ちた目を高橋に向ける。

俺が距離を詰めると後ずさった。
センラ
センラ
…おい、"クソメガネ"……。
手、離しぃや。
高橋「あ、え……。」

驚いて声も出ないんか。

と思ったら急に強気になった。

高橋「お前、何の用だよ…!
じゃ、邪魔するなよ…!」
センラ
センラ
邪魔なんかせえへんよ。
お前こそ女の子泣かして
何してるん…?
目だけ鋭いまま笑みを浮かべる。

着実に距離を詰め、高橋も焦っている。

高橋「…ムカつくんだよ、お前……!」

俺に殴りかかってきた。

高橋は運動が苦手な文化部。

軽く受け止めて手首をひねる。

高橋「な、何すんだよ…!」
センラ
センラ
先に仕掛けたのは
そっちやろ?
こっちきて!
高橋が両手を離したところを見て

手招きしてあなたちゃんを俺の背後に回す。

右腕であなたちゃんを庇いながら

左で高橋の相手をする。

高橋「お、俺は…あああ!」

高橋はただ叫びながら暴れる。

高橋「俺は彼女が欲しかったんだ!
何で誰も俺の凄さに気づいてくれない!
こんな完璧で可愛い彼女がいれば
皆俺の凄さに気がつくんだ…!」
センラ
センラ
はぁぁ…。
なんやコイツ。

こんなくだらん理由で

あなたちゃん傷つけやがって…。

高橋「お前と桜坂さんはどんな関係なんだよ⁉︎」

どんな関係…?
センラ
センラ
俺?俺は…この子が好きなんよ。
お前と違って、ちゃんとな。
あなた、そうやんな?
(なまえ)
あなた
え…?ああ……。
さすがに彼氏、と言ったら

後々に問題があるやろうし、

好きだと言うことにした。

あなたちゃんには

"そういうことにして"と

アイコンタクトする。

伝わったみたいやな。
(なまえ)
あなた
そ、そうなんです…!
センラ君優しくて
頭いいし、かっこいいから
どうしようかなーって!
あなたちゃんも俺の嘘に乗る。

冗談だとは分かってるけど、

あまり褒められると照れる。
センラ
センラ
そういうことやから。
俺が高橋に視線を移すと

怒り狂っていた。

高橋「なっ何で…!
君まで俺を見てくれないのか…⁉︎」

俺の手をすり抜けて

あなたちゃんの方に突進して行く。