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第98話

青 俺のノート。
夏休みに入ってしばらく経った。

旅行の準備を着々と進める中、

俺はあなたにL!NEをしていた。
そらる
そらる
あなたー。
(なまえ)
あなた
どうしました?
部員全員での夏休み旅行の1日目。

その日はちょうどうらた君の誕生日。

それをあなたに伝えたら

他のメンバーのことも聞かれて

誕生日を教える。

するとあまり祝えてなかった

天月の誕生日も一緒に祝うことになった。


そこで一旦会話が終わったかと思ったら

あなたがプレゼントに悩むと言う。
そらる
そらる
あー、じゃあ一緒に買いに行く?
プレゼント。
これはチャンスかもと誘ってみた。
(なまえ)
あなた
いいんですか?
あなたはすぐに了承してくれて、

しれっと2人きりで買い物に行ける

チャンスを掴んだ。


俺は嬉しさに満ちながら

細かい約束をして会話画面を閉じた。



そして買い物に行く日。

午前は部活。
そらる
そらる
バカになって どうぞ まともな 正統性
今は インスタントラブが
したい したいよ
あなたに歌いながら視線を向けると

笑顔で応えてくれる。


あなたのパートの量、難易度は

俺らと比べるまでもない。

なのに余裕を持ってできるってことは

相当な練習をしてるんだろうな…。


今のあなたを見る限り、

中学の時の"例の子"とあなたが

同一人物とは考えづらい。

でも言われてみればどこか似てる。


今日本人に聞いてみようかな…。

でもそれって聞かれたくないのかな…。

ぐるぐると考えながら家に帰った。


親が仕事から帰ってきた時間で

昼ご飯が遅くなり、

約束に遅れそうなのであなたに連絡した。
(なまえ)
あなた
了解です!ゆっくり来て下さい!
と返事が返ってきた。


いい子だなぁとしみじみ思いながら

支度をして家を出た。


約束より15分くらい経ってしまった。

慌ててあなたを捜すと男に手を掴まれていた。


俺は唐突に怒りが湧いてきた。

気がついたら男の前に立って

あなたから引き剥がしていた。
そらる
そらる
……何、してんの。
俺が男の腕を強く掴み上げたら

睨みながらすぐに立ち去った。


普段ならこんな面倒なこと、しないけど。

気安くあなたに触れた男に

無性にイラついた。
そらる
そらる
待たせてごめん。
大丈夫?
あなたの方を振り向き、

優しく声をかける。
(なまえ)
あなた
大丈夫です…。
ありがとうございました!
少し恥ずかしそうにお礼をする姿。

"例の子"とぴったり重なった。


ふんわりした笑顔。

常にどこか不安を抱えている瞳。

やっぱりあなたは…。


このことを本人に

掘り下げる気力は湧かなかった。


プレゼントを選び終えた後、

興味本位でショッピングモール内の

楽器屋に入った。

そらる
そらる
おっ、品揃えいいなぁ…!
(なまえ)
あなた
そうですね…!
2人ともテンションが上がっていく。
そらる
そらる
あ!これ最近イイって
言われてる型じゃん!
(なまえ)
あなた
このスネア、張り具合が最高…!
担当楽器のパーツや

新しいモデルを見て回る。


お互い気に入ったのを見つけては

見せ合い、語り合った。

普段聞き上手なあなたも

同じテンションで話している。


このテンションで

話し合えることの嬉しさと、

あなたと趣味を共有できる嬉しさで

俺は満足していた。


あなたが"例の子"なら俺は、

中学のあの一瞬でもうあなたのことを

好きになってたのかもしれない。


真実を確かめたいけど

それにはあなたを

傷つけるかもしれない。


なら俺は今のままでいい。

"今のあなた"が大事だから。

過去がどうであれ

今のあなたと笑い合えればいい。
(なまえ)
あなた
…先輩?どうかしましたか?
そらる
そらる
…いや。何でもない。
少しお茶、しない?
(なまえ)
あなた
いいですね…!
手はまだ繋げないけど。

少しずつ距離を縮めて。


いつかあなたと付き合いたい。