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第46話

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放課後練習。

今日は初めて坂田君に

教えることになっている。

うまく教えられるかな…。


もう練習室に2つドラムを運んである。

坂田君は浦島坂田船の練習に

少し顔を出してから来るとのことだった。


私も自分の曲を練習しなきゃ…!

バックで演奏する曲は

皆に迷惑をかけまいと練習してあるが、

自分の曲はまだ簡単に

楽譜をさらっただけだった。

エイリアンエイリアンは

ドラムボーカルになる。

歌はおそらく大丈夫。

ドラムと合わせた時に歌えるかは

微妙なところだけれど…。
(なまえ)
あなた
ゆ、れ、る、がーい、とうー…
ゆっくり歌を口ずさみながら

叩いてみる。

お!ここからは簡単だな…。

本来の速さで叩く。
(なまえ)
あなた
〜♪
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
あなたー!終わったで!
…ってうま⁉︎
坂田君が走ってきたのか

少し汗を流しながら練習室に入ってくる。
(なまえ)
あなた
そ、そう…かな?
できそうなところを

調子に乗って叩いていただけなんだけど…。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
あなたすご!
よし、俺も頑張るー!
(なまえ)
あなた
うん!始めようか。
坂田君はやる気に満ちあふれていた。

エイリアンエイリアンの楽譜をしまい、

悪役にキスシーンをの楽譜を机に置く。


この楽譜は教えるために

余裕を持って叩けないと

困ると思って完璧にした。


まずは基本的なことを教えないと。
(なまえ)
あなた
まずは各部位の説明をしようかな。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
おお!
(なまえ)
あなた
これはバスドラム。
これがペダルね。
そしてこれがタムで…
1つ1つ部位の名称や特徴を教える。

私がドラムに座って

叩きながら説明すると

坂田君は毎度
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
おわー!すげぇ!
…と感嘆の声を上げる。

すごく楽しそうにしてくれるから

大したことはしていないのに

私も楽しくなってくる。


一緒にいると自然と笑顔になる。

坂田君はそんな素敵な人だと思う。


説明し終えると

坂田君のドラムの方に移動し、

坂田君が座って私が背後に立つ形になる。
(なまえ)
あなた
実際に叩いて
感覚を掴んでいこうか。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
はい!先生!
坂田君は覚えが良く、

あっという間に基本が

できるようになっていった。
(なまえ)
あなた
さ、坂田君…!
覚えるの早いね!
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
ほんまぁ⁉︎
わーい!
褒めると坂田君は大きく万歳する。

褒めがいがあるなぁ…。


時計を見ると片付けまで

少し時間があった。
(なまえ)
あなた
もう少し時間があるけど…
どうしようか。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
うーーん……あ!
俺、あなたの本気が見たい!
(なまえ)
あなた
え⁉︎ほ、本気って?
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
歌と、ドラムの本気!
だめか?
坂田君はキラキラした目で

私を見つめてくる。


本気かぁ…。

あまり自信ないんだけどな。

すごく期待してくれているし…。


断る気になれなかったので

バチを手に取り、坂田君の方を向く。
(なまえ)
あなた
よし!いいよ!
…下手でも怒らないでね?
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
もちろん!怒らんよ。
カンカンカンカン!


カウントを取って叩き始めたのは

ロストワンの号哭。

テンポやリズムがとても好きな曲だ。

かなり激しい曲だけれど

最近家でドラムの練習をする時は

感覚を取り戻るために

よくこの曲を演奏している。

家ではノリノリで歌っているけど

人に聴かせるとなると恥ずかしいな…。
(なまえ)
あなた
刃渡り 数センチの 不信感が
挙げ句の果て 静脈を 刺しちゃって…
少し低めに歌い出す。

サビの高音に備えてだ。


私が横目でチラッと見ると

坂田君は目を丸くしていた。


…下手すぎたのかな?
(なまえ)
あなた
黒板の 漢字が 読めますか
あの子の 心象は 読めますか
その心を 黒く 染めたのは
おい 誰なんだよ
おい 誰なんだよ
段々楽しくなってくる。

無邪気にドラムを叩いて歌う。


やっぱり演奏するのって

楽しいな…!