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第73話

紫 俺のノート。
適当に過ごして放課後。

あなたを待たせたくなくて

挨拶をし終わるなり教室を飛び出し、

高速で廊下を駆け抜けた。


校門に寄りかかりながら

携帯に目を落としていると

俺を見つけてあなたがかけ寄って来た。
志麻
志麻
お、来たな。
(なまえ)
あなた
ま、待たせてしまいましたか…?
心配そうに俺を見つめるあなた。

俺が異常に早くここに来ただけなんだけど。


待たせることに

申し訳なさを感じるとか、

いい子すぎんだよな…。
志麻
志麻
全然待ってへんよ。
ほら、帰ろう。
いつもならしれっと

手を差し出すところを

なぜか今はためらった。


他の女子なら簡単に触れる。

そしたらその女子が喜ぶって知ってるから。


でもあなたにはそんな生半可な気持ちで

触りたくないと思った。

自分でも分からないけど

あなたのことはもっと大事にしたい。


触りたいけど触れない____

恋愛ドラマでよくある

登場人物の気持ちが分かった気がした。


俺はせっかくあなたと2人で

帰る機会を手に入れたのに

何も話せていないことに気づいた。

あなたの方を向いて話し始める。
志麻
志麻
何で急に2人で帰ろうって
言ったか、分かるか?
俺があなたに話を振ると、

あなたは気になっていたことだったのか

少し驚いた顔をした。

そして少し目を閉じて

悩んだ後、控えめに答えた。
(なまえ)
あなた
分からない、です……。
あなたが下を向いた

タイミングで畳みかける。

俺はここで突然かもしれないけど

あなたに告白する!

細かいことは後回しだ。
志麻
志麻
それはな…。
俺があなたのことをs……
あなたが俺のことを見た瞬間に

好きと言おうとしたら___
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
どりゃああああ!
志麻
志麻
グヘッ!
(なまえ)
あなた
坂田君⁉︎
俺の背後から何か赤いものが

突進してきたと思ったら、

"それ"は坂田だった。


こいつ……。

いいところやったのに……。


坂田の勢いと力が強すぎて

俺は軽く吹き飛ばされた。

俺が立ち上がって軽く

制服の汚れをはたいていると、

坂田とあなたが仲良く話し始める。


あれ?

俺、空気……?
志麻
志麻
あのー…坂田さん?
俺もいるんだけど?
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
あ、まーしぃ。ごめん。
全然気づかんかったわ。
志麻
志麻
お前ぶつかってきたのに
気づかん訳ないやん!
坂田がとぼけるので恨めしく睨む。

すると坂田はあなたに見えないように

俺に軽くウインクをした。


こいつ、計画的に来たやろ……。