第107話
79ページ目。 白細マーカー。
誕生日パーティーの
盛り上がりを噛みしめながら
部屋に戻り、寝る支度をして
ベッドに身を預けると
あっという間にまぶたが落ちていた。
ふかふかのベッドに身を任せて
ゴロリと寝返りをうつ。
日差しで朝になったことだけは
理解できた状態で反対側を向くと
目に白髪が飛び込んで来た。
慌てて飛び起き、壁側に寄る。
寝起きで声が出ず、状況も
よく判断できない。
ただどう見ても私のベッドに
彼が、まふ君が一緒に寝ていた。
え、何で⁉︎
ここ私のだよね…?
どうしてまふ君が私のところに…⁉︎
白髪を揺らしながら上体を起こし、
壁へと視線を伝って私を見て
彼もまた驚き、飛び退いた。
寝起きでお互い頭が混乱する中
まふ君は結論が出たみたいだ。
事故なら私が怒る必要などない。
ただ……………心臓に悪かっただけ。
それからお互い寝ぼけた頭を起こし、
朝食までの時間を今日の準備やらで潰した。