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第89話

紫 俺のノート。
今日はあなたと花火大会に行く日。

俺はすっかり浮かれて甚平を着て、

あなたを待たせないようにと

時間より早く駅に向かった。


時間通りにあなたは来た。

白がベースで赤、ピンク、紫の

小さな花柄の浴衣。

浴衣に合わせて整えられた髪。

普段してないはずの

メイクも薄くだがしている。
志麻
志麻
かわいい。
思わず口に出てしまった。

見惚れる程あなたが可愛かったから。


少し恥ずかしくなって後悔していると

あなたが照れながら

俺を褒め返してきた。


お互いを褒め合って笑っていたら

素直に褒めてよかったと思えた。
(なまえ)
あなた
人が多いですね…。
志麻
志麻
離れんといてな?
(なまえ)
あなた
はい!
花火が始まるまでの

時間潰しに歩くことに。


"いつも"なら当たり前のように

女の子の手を握る所だけど、

俺の横を「離れないで」の言葉を守ろうと

ぴょこぴょこ歩くあなたを見ていたら

今はこの距離で、

2人で並んで歩ければいいなと思った。


俺の歩幅とスピードに合わせようと

小さく奮闘するあなたに

俺が合わせて歩くと

あなたは俺の顔を見て微笑んだ。

こんな小さなことでも、

嬉しく感じる。


物欲しそうに見ていたぬいぐるみを

射的で獲ってあげた。

密かに俺が好きなリスの

ぬいぐるみを持って喜ぶあなたが

あまりに可愛くて1人悶える。


趣味の関係で得意な銃。

今まで打ち落としたものの中で

何よりの手応えと喜びがあった。

いくつもの難しいミッションより、

"好きな子"の笑顔1つの方が嬉しかった。


花火の時間が迫り、

俺のとっておきの場所に

あなたを案内した。


やっぱりここで見る花火は格別だ。

その思いがあなたにも通じるかなと

彼女の方を向くと、

花火に照らされながら

その周りの景色ごと美しいあなたがいた。


俺はとっておきの場所で見る

絶景の花火よりも

真横にいるあなたに見入ってしまった。