午前の授業が終わり、今は昼休み。
今日はまたもまふ君に誘われ、
屋上へと向かった。
屋上へ着くと上からそらる先輩の声がした。
転校初日以降
色々あって屋上ではなく
教室で食べていた。
なのでそらる先輩と会うのは
1週間ぶりだった。
まふ君とは部活などで
よく会っているらしい。
今日は2人ともお昼ご飯を持っていた。
とはいえまふ君は学食のパン1つ、
そらる先輩はコンビニの
おにぎり1つのみだった。
そらる先輩が私のお弁当箱をのぞく。
まふ君もそらる先輩と並び
お弁当をねだる。
今日も2人に少し、お弁当をあげた。
3人ともお昼ご飯を食べ終わり、少し話す。
そらる先輩が少しドヤ顔をした。
まふ君はスルーで話す。
うらたさん……?誰のことだろう。
それからしばらく2人から
軽音部の話を聞いていた。
今の部員は7人。
坂田君とセンラ君を含んだ
4人で組まれたバンドと
そらる先輩とまふ君のユニット。
他の部員とコラボするものの
基本1人活動の部員。
そう言って2人とも
あとの部員がどんな人達か
教えてくれなかった。
そんなこんなで話していると、
昼休みが終わりに近づいていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。