第6話
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4時間目が終わり、
昼休みになった。
この学校は学食もあるらしいけど
私はお弁当を作ってきた。
食べようと机にお弁当を置くと
まふ君が話しかけてきた。
屋上で食べるなんて気持ちよさそうだ。
まふ君と屋上へ向かった。
坂田君も誘ったのだけど、
他の友達と学食に行くらしい。
屋上に着いた。
すると頭上から
ドアの横に
はしごから登れるスペースがあり、
声はそこからしたらしい。
声の主はふわふわした青髪で
眠そうな目をした男の子だった。
先輩だ…。
まふ君とどういう関係なんだろう。
生徒会長にはちょっとした憧れがある。
皆に好かれ、信用されていないとできない
生徒トップの素晴らしい役職。
凄い人だ…と尊敬の目で
そらる先輩に笑いかける。
なぜかちょっと動揺したそらる先輩は
とんでもないことを聞いてきた。
まふ君が慌てて訂正する。
そう、まふ君とは友達。
こんな私とまふ君が付き合うなんて……
恐れ多い。
部活…。
2年のこの時期から入っても
部活の、仲間の輪に入れる気がしない。
私とは縁遠いものだ。
2人に部活に誘われた⁉︎
私が驚いているうちに2人は話を進めている。
ニコッ。
そらる先輩が初めて笑った。
整った顔を少し崩した、綺麗な笑顔。
私もまふ君とそらる先輩となら
部活ができる気がしてきた。
笑顔で勢いよく答えると、
まふ君もそらる先輩も口角を上げて
生徒会長と知り合い、
部活に入ることになった。
今日は嬉しいことばかりだ。