身体を見渡したら膝が擦りむいている程度だった。
うっ…睨まれてる。説明は後でここは家康様について行った方がいいな。
┌(;・_・)┘トコトコ
┌(;・_・)┘トコトコ
500mくらい歩いたところで家康様は大きな御屋敷の前で止まった。
ガラッ
家康様はその御屋敷の中へ入って行く。私も家康様と蔵之介さんに続き、中へと入る。
中に入ると女中さんらしき人が玄関で掃除をしていたが、家康様に気づき挨拶をしている。
若い女中さんだ〜。
家康様、適当にって苦笑
それは私が今もっとも知りたいことだ。
なんかだんだん自分がここにいていいのか分からなくなってきた。
とりあえず名前聞いてみようかな…💭
ふふっ可愛い♡
失礼なことだとわかっていてもきいてみたかった。見た目からして私とそんな変わらないと思う。
そうこうしてるうちに部屋についたらしい。
蘭さんは部屋の襖を開け、私にくつろいでるよう言った。
と、言い部屋から出ていった。
しばらくすると何かを抱え戻ってきた。
…
…
着物なんて着るの七五三以来だな。
ーーシュッーーー
襖が開く音がして振り返った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!