第33話

Thirty~one.
2,609
2022/01/26 04:00
あなた
エレン、そっちはどうだ?
エレン
今ちょうど終わったところだ。
あなた
よし、リヴァイ兵長に報告しに行くぞ。






下の階にいる兵長の元へ2人で向かった。





エレン
上の階の清掃、完了しました⋯!
あなた
…(そういえば、)






そこで、ふと思ったことを兵長に聞く。





あなた
あの、兵長。
リヴァイ
なんだ。
あなた
私とエレンは、この施設のどこで寝るべきでしょうか⋯?






兵長は口につけていた布を下ろした。





リヴァイ
お前らの部屋は地下室だ。
あなた
また⋯
エレン
⋯地下室ですか?
リヴァイ
当然だ。






そのままリヴァイ兵長は続ける。





リヴァイ
お前らはまだ、
自分自身を掌握できていない。
リヴァイ
エレンコイツが寝ぼけて巨人になったとして、そこが地下ならその場で拘束できる。
あなた
なるほど…
リヴァイ
それはお前の場合も、同じだ。






リヴァイ兵長はこっちを向く。

鋭い目がギロッと睨む。


普通に怖いです兵長。





リヴァイ
これはお前らの身柄を手にする際に、
提示された条件のひとつ⋯
守るべきルールだ。
あなた
!⋯






⋯リヴァイ兵長って、意外と⋯⋯








リヴァイ
部屋を見てくる。
ここはお前とあなたがやれ。
エレン
あっ、はい···
あなた
わかりました。






それだけ言い残し、
リヴァイ兵長は上の階へ向かった。





あなた
ペトラ
失望したって顔だね、二人とも。
あなた
ペトラさん⋯!
ペトラ
エレンと、あなたちゃんだよね。
あなた
!?ちゃんって⋯
エレン
お前、まさか⋯照れてんのか?






少しニヤつきながらエレンが顔を覗き込んでくる。


自分でも顔に熱が火照っていることがよくわかった。





ペトラ
え、もしかして、嫌だった⋯!?
あなた
い、いえ!そういう訳じゃ⋯






「あなたちゃん」なんて、
幼い頃にしか言われたことがない。



"個性"が存在する世界でしか ────。






























~ ~ ~



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