第11話

Story10
52
2018/08/28 03:19
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叶愛の別荘に着くと徠は手際よく食材を冷蔵庫へと入れる。
律音
なぁ...。
本当にいいのか?
叶愛
なにが?
紅華
あぁ...。
こんな高いのを...
叶愛
大丈夫。
そうだよー?
それに祭りって言ったら浴衣でしょ!
律音
だが...
叶愛
男だったらすべこべ言わず受け取る!
は、はい!と律音と紅華は声を上げ、叶愛から浴衣を受け取った。
叶愛
2人とも着付けは出来るの?
あっ、徠は私がやるから髪お願い。
任せてー!
律音
浴衣なんて着る機会ないしなー。
紅華
オレも。イマイチ...
2人は首を振った。
叶愛
じゃあ、1人ずつ脱いで
律音
は?
叶愛
素人がやると着崩れする。
紅華
佐々木って着付け出来るのか?
叶愛は出来るよ?
まぁ家が家だからねーと徠は言い部屋から出た。
叶愛
...そういう事だから。
浅間からやるよ。
紅華は渋々服を脱ぎ、叶愛に任せた。
叶愛
月島も脱いで浴衣だけ羽織っといて。
律音
分かった
叶愛
―――――はい。終わり。
月島やるよ
紅華
すげぇー!苦しくないし動きやすい!ありがとなー。佐々木!
叶愛
ん。浅間、玄関に行って下駄があるから好きなのどーぞ。
紅華
おう!
律音
よ、よろしく頼む...
紅華がリビングから出て、律音が叶愛の前に立った。
叶愛
なんで照れるの?
律音
いや、恥ずかしくねーの?
叶愛
恥じらっていたら着付けは出来ない。締めはこれぐらいでいい?
律音
うぐっ!?も、もう少し緩く...!
叶愛
ふふっ。
はい。終わり。
律音
おぉ!
叶愛
次徠やるから
律音
分かった。エントランスにいるから
律音がリビングを出ていくと、入れ違うように徠が入ってきた。
ん?叶愛なんかご機嫌だね
叶愛
そう?月島達は先にエントランスに行くって
じゃあやろうか!
徠の合図とともに服の剥ぎ音をたてながら準備した

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