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朝貌
Story12
おっ!おかー!
はい、たこ焼きでいいか?
おう!サンキュー!
徠、玉せん美味し?
まだ食べてないよ...
先ほどの屋台で購入したものを口に頬張る。
やっぱ美味いわー!
それな。高いけど美味い。
それは言えるー
徠、玉せん...
ほら、あーん。
ん。
徠、オレもー
嫌よ。
もうすぐ花火始まるな...ってどこ行くんだ?
...ちょっと手を洗ってくる
大丈夫?一緒に行こうか?
へーき。すぐ戻るから
叶愛は立ち上がり、人混みの中へ消えていった。
佐々木、大丈夫か?
いつも自由気ままだからへーきっしょ!
―――――――――何か言った?
うお!?
ピトと冷たいのが頬に触れた。
早かったね。それは?
飲み物。何がいいか分からなかったから適当に買ってきたけどいる?
いる!サンキューな!あっ金は?
いい。はい、月島。
悪いな。
叶愛が石垣の上へと座ると夜空に1輪の華を咲かせた。
あっ!始まった
タイミングがよかったな
ドーンと音を響き渡せ、人々を魅了とさせていく。
たーまーやー!
ふっ。なにそれ
花火の時に叫ぶヤツだよ。
あまり叫ぶ人見ないけどね
だよなーと笑い、再び花火を見た。
時は経ち、花火はクライマックスへと進んでいく。
一際大きな音を鳴らし、眩く光り花火は終わった。
はぁ。綺麗だったね!
うん。
この後どうする?
多分店は空いてくると思うから、リンゴ飴買って帰る。
まだ食うのか...
まぁまぁ。私も食べようかな。
行こう?徠。
待て待て。オレ達も行くぞ
はいはい。
石垣が立ち上がり、再び屋台に向かった―――
葉島 理雨
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。