仕事終わり。
あれから、仕事もあったり戦争負けたりで、ゲームができていない。
今日こそはと、ルンルン気分で家に帰る。
ログイン戦争には無事勝利して、配信をつけて楽しむ。
……
さて、さっそく始まった青糸。
私はまず本館2階へと行き、手に入れたのはサボテンだった。
油断していた。
今回は、らっだぁが骨を使った人だけ、会話が可能という感じだったから油断していた。
そう。思いっきり、適当に歌ってた歌を聞かれてしまったのだ。
しかも、絶対に配信に乗ってしまった。
ゲームに参加してるから、配信とコメント欄は見てないけど、絶対にアウト。まごうことなきアウトだ。
私はパソコン前で頭を抱えた。
だけど、そんなことをしている間にもゲームは進んでいく。
私は、後ろからやってきたフラッティに気づかず、らっだぁの制止の声と同時に、私を追い越すようにやってきたフラッティに驚きの声を上げた。
2人が話してるを見て、そろーりそろーりと私はその場から去る準備を始める。
というか、もう既に離れ始めている。
らっだぁが気づく前に、私はスタコラサッサとその場を去った。
コンパスを見れば、らっだぁと話している間にもう片方を手に入れた人がいるらしく、右へ左へと動いていた。
コンパスの導くまま、本館へとやってきた。
鬼も途中会ったりもしたが、何とか逃げ切れた私は、もうウキウキで本館の中を探索する。
運良く残ったお肉も見つかり、ホクホク気分だ。
(っ*´ω`*c)
( '-' )ノ)`-' )ベシッ
本館の和室を調べ終え、2階に行こうとしタイミングで、後ろから殴られ登りながら後ろを振り返った。
「今すぐに、このサボテンを投げて逃げ出したい。この人鬼より怖い」
そう思ってしまうほど、私は自分の運命を呪った瞬間だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。