第3話

出会い
322
2019/10/09 09:23
その夜、案の定仕事が押した俺は、約束の時間には間に合わず、大ちゃんだけ先に行っていた。

合コンなんて、全く気乗りしなくて、仕事の延長のつもりでいた。
指定された居酒屋には、約束の時間を1時間ほど遅れて到着した。

涼介
悪い。遅れた。あ、どうも〜こんばんわ〜
通された個室には、大ちゃんと女の人が二人。

大ちゃんの向かいに座る女の人は、大ちゃんのどストライクな感じ。今風な?

その横に座る女の人は、ずっとうつむいてて顔が見えん。


大ちゃんとそのリカちゃんと言う子は、すっかり打ち解けている。

涼介
前から知り合いなの?
大ちゃん
そうそう!この前のスポンサーのパーティで会ったんだよね?
リカ
知り合いに誘われて行ったんです。
涼介
あなたも来てました?えっと、ヒロさん?
ヒロ
ヒロ
ブハッ!ゴホッ!ゴホッ!
いきなり話を振ったからか、飲んでたものでむせている。
涼介
アハッ!大丈夫ですか?
手元にあったお手拭きを彼女に渡す。
ヒロ
ヒロ
あ、はい。すいません。ありがとうございます…あ、パーティですか?私は行ってません。
ずっとうつむいてて、話さないから暗い人なのかと思ったけど、話かけたら普通に話してくれる。

しかも笑顔が可愛いじゃんか。


その合コンと名の会は、日付が変わるまで続いた。

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