第9話

♯9
761
2020/08/11 00:30
私は昔から、自分のこの目が好きじゃなかった。
誰もがこの目を見ると私から離れていった。
みんなそうだ。
母は現実に目を向けてくれなくて。
父は過保護になって余計なことばかりして。
信用している友達に話せば気持ち悪く思われ絶交されて。
唯一分かってくれたのは兄と親友だけだ。
兄と親友だけは、こんな私を普通の人として見てくれた。
だけど、いくら兄でも親には逆えなかった。
親友以外の友達にはトラウマからこの目のことを話せてない。
この目のせいでみんなを巻き込むならば、この目を隠せばいい。
そう思って、オッドアイを隠すようになった。
それなのに、"綺麗"だなんて…。
ーーーーーーーーーー
次々に涙がこぼれてくる。
Satomi
おいジェル
何泣かせてんだよ
Jel
え、あ、泣いちゃった…?
_(なまえ)@(本当の姿)_
あなた(本当の姿)
違う…初めて言われた、から…
ありがとう…
心配でいっぱいそうだったジェルくんの顔は柔らかい笑顔になった。
Jel
よかったぁ…
その時、なんか心臓がドキッてした。
…?なんだろ…?
Satomi
そういえばあなたちゃんの目って、俺とジェルの色だな
_(なまえ)@(本当の姿)_
あなた(本当の姿)
本当だね…!
私のオッドアイは右目がピンク、左目がオレンジなんだ。
まさに2人の髪の色みたいな。
Satomi
自信持ちなよ?
本当に綺麗な色なんだから
Jel
おいさとちゃん、パクるな
Satomi
パクってねーし
2人の言葉に、今まで廃れていた私の心はとても救われた。
この2人を拾ってよかったなって思えた。






…これから罰ゲームがあることも忘れて。




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短い?気のせいだよ?
適当?知らないよ?
この小説での吸血鬼の特徴をまとめますね。(逃げた)
・髪色が特殊
・傷を舐めると治せる
・ここに書いてある特徴以外は普通の人間と同じ
・男子も女子もいる
・全人口の10%程度と蜜血よりは多い
・昔はもっと多かったが、吸血鬼特別対策警察の活動により年々減っている
・1ヶ月に1度血を飲めば生きていける
・蜜血を飲んだ場合は2ヶ月〜3ヶ月に1回
・蜜血を持つ吸血鬼も存在する
・蜜血の吸血鬼は全人口の1%で、ものすごくレア
続いて双子の吸血鬼の特徴です。
・好きな人が同じになってしまう
・好きな人が蜜血でその人と片方が結ばれたならば、もう片方は死んでしまう。
・好きな人と結ばれたならもう片方は(以下略)というのは、自分から異性を好きになった場合も、異性が自分を好きになった場合も、どちらにしても両想いだと分かった時発動してしまう
つまり、両想いになれなかった双子の片割れ="死"(説明長いし語彙力皆無)
・どっちも結ばれなければどっちも助かる
・それ以外は他の吸血鬼と同じ
追加事項は、蜜血の特徴と同じように追加設定ができた時の雑談コーナーで言います!
おつみなさっち!

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