第11話

♯11
706
2020/08/12 06:10
Jel
…つまり、あなたちゃんは吸血鬼に血を吸われたことがあるのかもしれない、ということやな?
罰ゲーム終了後。
部屋に入ってきたジェルくんと血を飲めてご満悦のさとみくんに、さっき思ったことを打ち明けてみた。
Jel
まさかさとちゃん…
Satomi
んな訳あるか!
あなたちゃんとは今日初めて会ったんだぜ?
Jel
だよなぁ…
自分の記憶を辿ろうとしても、もう少しのところでもやがかかったようにぼんやり映るだけなのだ。
(なまえ)
あなた
もう少しはっきり思い出せたらな…
もう少しなのに分からないのって悔しい。
その時さとみくんが手をパチンと合わせた。
まるで何か思いついた時のように。
Satomi
俺たちが思い出せるように手伝ってあげようか?
Jel
おー!ナイスアイディア!
その言葉に唖然とした。
これは私の問題なのに、手伝ってくれると言うのだ。
(なまえ)
あなた
いいの…?
Satomi
あなたちゃんは俺たちを吸血鬼と分かっていながら拾ってくれただろ?
そ…
Jel
そのお礼として何かさせて!
Satomi
おっ前…言葉取りやがって…
Jel
何のことですかぁ?
(なまえ)
あなた
ふふっw
やっぱり、この2人の言い合いを見るだけでなんだか安心したように思う。
(なまえ)
あなた
2人ともありがとう!
これからよろしくね
私がそう言うと、2人は顔を見合わせた後、私の方を向いて笑った。
さとジェル
よろしく!
出会って半日。
吸血鬼との同居生活は、ここからスタートだ。
ーーーーーーーーーー
数日後
(なまえ)
あなた
あ"ぁぁぁぁぁ〜!
遅刻するぅ〜!
私が家中を走り回りながら学校に行く支度をしていると、それまで寝ていたさとジェルが布団から上半身だけ起き上がった。
Jel
どうしたん?あなたちゃん
(なまえ)
あなた
今から学校なの
Satomi
あ!
俺らも行かないと!
Jel
え"
…そういや制服とかどうする?
Satomi
実家、だな…
2人がなんか言ってたけど、私には気にする余裕も無く、カバンを掴んで家を出た。
(なまえ)
あなた
行ってきまーす!
ーーーーーーーーーー
なんとか間に合った電車に揺られ、高校の最寄駅で降りた。
高校の近くで友達に会う。
和歌
和歌
おっはよーう!あなた!
(なまえ)
あなた
あ!おはよう和歌!(*´꒳`*)
彼女は和歌わ か
私の小学生からの親友だ。
そして、お兄ちゃん以外で、唯一、私が蜜血だと理解してくれている子。
和歌
和歌
えへへ(´∀`)
あなたは今日もかわいいなぁ〜
そして、お世辞が上手。(夢主さんは鈍感)
(なまえ)
あなた
そんなことないよ〜
和歌もかわいいじゃん
そんなことを話しながら校門へ着くと、職員室階段の近くに、人だかりができていた。
和歌
和歌
転入生でもいるのかな?
(なまえ)
あなた
そうかもね
気にすることじゃないと思って、その脇を通り過ぎた時、職員室階段にいる転入生の姿が見えた。
それを見て、思わず立ち止まりそうになった。
だって、









そこにさとジェルがいたから。
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えー…以上!
次回予告…思いつかないんでとばします((殴
追記
1話の閲覧数が100いきました…早…。
2020/08/12 15:00時点
私が出してる「君でよかった」ってあるんですけど、それで1話の閲覧100超えたのいつだか忘れたけど、こんなに早くありませんでした…!
ころんくんとジェルくんのスタンプとともに心より感謝申し上げます。
それでは、おつみなさっち!

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