第15話

受験まで、あと__
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2019/01/21 14:13
俺の記念すべき、高校1年の生活はとにかく退屈だった。





去年まで、あなたと一緒だったのに、








どこを見渡しても、いるはずがない。









家に帰るまでが、ほんとに退屈でしょうがなかった。





そろそろあなたも、受験が近づいてきて、



俺が勉強教えたり、自主勉強してたり…。






とにかく、猛勉強してたんだ。






俺が塾行ってないからって、

「あなたも塾行かないで、涼ちゃんみたいに自分で頑張るもんッ」

なんて言って。





今、言いたいくらいだ。




君、ランク1つたりてなかったんだからね?




って。





でも、あなたはこの前のテストで、内申点を上げて。ランクもひとつ上がってたんだ。







つまり。


俺の高校に、受験できるランクではあるということ。






絶対に合格させたいから。



絶対に、俺の高校に入れさせるから。







精一杯、手助けしたくて。



今日もまた、こっそりあなたの勉強の様子をうかがいに行く。









窓越しから見ると、




手が止まってる…?



なんだよあの子、大丈夫かよ





窓を開けて、あなたの部屋の窓の鍵が、開いてるかを確かめて、こっそり中に入る。





涼介
涼介
おいあなた、どうした?
涼介
涼介
なぁ…あなた ッ 、






なんか寝てたんだけど。笑





涼介
涼介
ふはッ 、笑




教科書と参考書を開いて、
ノートを思いっきり開いてあって、

おまけに片手に握ってあるシャーペン。















ほんと、頑張り屋さんなんだから__










そっと、ブランケットをかけて、

自分の部屋に戻った。









受験まで、あと1ヶ月。




あなたの合格を願って、今日も眠りにつく。

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