第3話

プロローグ
1,316
2018/08/17 09:42





ずっとずっと、俺の隣に居たはずのあなた。





小さい頃、隣の家に住んでいたあなたと、


夜中にはコソコソと2人で家を抜け出し、
海に行ったこと。



少しの距離しかない俺とあなたの部屋。

ちっせぇ足で俺の部屋にベランダからきて、2人で一緒に寝たこと。



2人の秘密基地を作ったこと。


中学に入っても、変わらず楽しそうに俺の隣に居てくれたこと。



高校に入って……



俺のそばに居てくれなくなったこと…。



あいつに、………彼氏が出来たこと。




俺…ほんとはね、





あなたが好きだったんだ。


ずっとずっと、幼馴染としか見てくれてないもんだから、


言いたくても、告白なんかできなくて



そしたら、アイツには好きな奴できたなんて言って…




教えてくれないから、俺かな?って期待したんだよ…



でも、


知らねぇ奴のとこ行って…













もう、あなたはこんな姿だから、そばで見守ってるよ。



この恋は…諦めなくちゃいけないんだろ?








あの時……手放さなければよかった。




あの日には、もう巻き戻せない。もんな…






だからせめて…


幼馴染としてでもいい。


たまにでもいい。



そばにいても、いい?



辛くなったら、俺が支えるから。









好きです。





プリ小説オーディオドラマ