とうとうこの日が来てしまった。
おはよ。
おはよぉ。
おはよニコッ
おっはよー
これが中学校生活最後の"おはよう"
なんで最後なのにそんな暗い感じて言うねん
いつも通りに行こーや
そうだよふたりとも!
最後だから学校までゆっくり行こ?
うん、そうだね
涼太寂しいから手繋ご
///うん
ねー龍友?みて涼太顔真っ赤だよ((小声
ほんまや!
あいつも照れるんやな((小声
ほんとね笑((小声
僕達も繋ぐ?
え?うん
ん!
龍友が大きな手のひらを出てきた
私はゆっくり龍友の手のひらの上に自分の手をのせた
あなた手ちっちゃいよなー
それコンプレックス。
ごめん、褒めたつもり
ちっちゃくて可愛いって
そこまで言ってくれないと分からないもん
なんや可愛いって言ったらいつも怒るのに今日は可愛いって言われたいん?
まぁ最後だからねー
じゃあいっぱい言うかも
それはキモイ
傷ついたー
おはははははははー
つられるわ
その笑い方
前を二人で歩いていたひなと涼太が後ろを向いた
えーー!?
ふたりとも付き合ってんの?
ん?僕達は付き合う予定
だよな!あなた?ってニッコニコの笑顔でこっちを向いてきた
その笑顔をもう当たり前に見ることが出来ないということが頭をよぎった
泣きそうな気持ちを抑えながら言った
うん!
でも龍友次第かな?
うわっ!あなたが急に冷たくなった
龍友、あなたはツンデレだよ
うんうんってなんか3人で頷いてるんだけど
でも龍友次第ってどういうこと?
龍友が夢叶えたら付き合うの!!
龍友、あなたあんなに嬉しそうに話してるよ((小声
ほんまツンデレやな((小声
早く夢叶えてあげてね
あなた中1の時、彼氏欲しがってたのに龍友のために告られても全部断ってるのホントすごいから
学校一のイケメンって言われてる白濱亜嵐くんのも断ってるんだよ((小声
おう、ありがとう((小声
学校に着いてしまった
今日はいつも以上に長い時間をかけて登校した
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