最後の学校
僕は夢のためっていうのもあるけど、ほぼ家の都合で高校は兵庫に戻らないといけない
でもその事は涼太以外の2人には言っていない
今日の帰り道に言おう!そう決めていた
なんでかは、あのふたりはすぐ泣くから泣いてる顔をずっと見ていたくないから
僕も悲しいけどあなたを付き合うという目標があるから頑張れる
今までは夢ばかり追いかけていたのに
もうあなた付き合うために夢を叶えるという気持ちになってしまった
僕は入学した時から好きだった
3年間ずっと一緒に過ごしてきたから
あなたは良い奴だって行くのは分かりきっていること
なのに
あなたは美人で喋らせなければクールに見える
喋ったら天然丸出しで笑顔が表せられないぐらい可愛いからたまに不安になる
今日はやけに不安に思っていた
そしたらひなが
その時モヤモヤしていた気持ちが少し晴れた
誰にも聞こえないぐらいの声で言った
学校一のイケメンからの告白を断ってくれたことが僕を安心させた
絶対あなたを守る
僕は心から誓った
白濱亜嵐は頭をペコペコしながら歩いていた
まるで後輩達が騒いでることを申し訳なさそうに
いい人そうだった
あなたあんなイケメンの告白を断って勿体無いなと思った
でも僕を選んでくれた自信持て!!自分
そう言い聞かせた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!