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第6話

Kimitaka.Y
232
2019/03/24 06:14
KIMITAKA  side 


横山「駿!こっち!」
道枝「はい!」
.....
シュート!!!
「よしっ!」
「ナイッシュー!」
.........55対54
ピピーッ
前半終了のホイッスル
何とか逆転できたもののまだまだ油断ならない状況
コーチ「よし!皆良かったぞ!この調子で行くぞ!」
コーチ「横山!最後のシュート!良かったぞ!」
横山「ありがとうございます!」
俺は横山侯隆
バスケ部キャプテン
今は自分の高校の体育館で招待試合の真っ最中
横山「あ、ごめん俺飲み物買うてくる」
めずらしく水筒を忘れてもうたから
小銭をつかんで外に出る
体育館から出て渡り廊下を歩いていると
柔らかい春の光が振り込んできた
.......あ、しまった
この時間、校庭で練習してるのはサッカー部のはず
ということは.........
めを向けると、やっぱりそこには
俺の恋敵とそれを見つめるあの娘の姿
恋敵―サッカー部キャプテン村上信五と
あの娘―サッカー部女子マネあなた
そして俺は
いわゆる幼馴染み
家が近くにあったから小さい頃からよく三人で遊んでた
でも中学生になって
信五がサッカー部
俺がバスケ
そしてあなたがバドミントン部に入って
少しずつすれ違いはじめて
三人で遊ぶことも少なくなった
それでもそんなときだけ発動する幼馴染み腐れ縁パワーからか笑
三人同じ高校に進学
俺と信五は深く考えもせず自分の部活を選んだけど
あなたが選んだのはサッカー部のマネージャー
やっぱりこいつ信五のこと.....
そう、あなたの目にはいっつも信五が映っとる
そんなん分かってる
でも俺のなかの密かな恋心は消えそうにもなくて
相変わらず信五を見つめ続けるあなたにいたたまれない気持ちを感じて声をかける
横山「よう」
『あ、侯くん!』
横山「信五どう?」
『信ちゃん?今スッゴい調子良いよ!』
横山「そっか」
『うん』
.........会話終了
こんなときアイツならどうすんのかな
『そうだ!侯くんさっきゴール決めてたでしょ?』
横山「見てたん?」
『うん、偶然ね、かっこ良かったよ!』
そういって微笑む君
自分の中の何かが熱くもえはじめる
横山「あ、ありがとな」
『うん!後半も頑張って!』
やっぱり俺はあなたが好きだ
例えあいつの目に映るのが俺じゃなくても
道枝「横山先輩!コーチが試合始まるって......あ?邪魔しちゃいました?笑」
横山「いや、すぐ行くわ」
『応援してるね!』
「おう!信五によろしく!」
よしっ!!
君のために生きようか!
惚れたもんだから仕方ない!
🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹
前回とはうって変わってキラキラ青春でお届けしました✨
「絶対零度」での横山さんと関ジュ道枝くんのバスケ対決シーンがとてつもなく印象的だったので少しだけ入れさせてもらいました!
実はこれまだ続きが.........?
🎼answer🎼
前回の曲は「Torn 」でした
亮ちゃんとたっちょんのユニット曲!
リクエストありがとう!

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