うちには幼なじみがいる。
いつものんきで、気づいたら寝てるやつ。
◯◯)あ、流星くん。おはよ
□□)流星くんじゃん!おはよ
流星はモテる。
毎日のように告白されてるし。
ただの幼なじみやって思ってるけど、
大人になるたびにカッコよくなってくからドキドキしてる。
◯◯)あなた〜
あの子があなたのこと気になってるって言ってたよ
□□)あなたってさ、人に興味ないの?
そういえば、あんまり人に興味持ったことないかも
流星といたから友達作らんくてよかったから
◯◯)あ、流星くん!私が貸すよ!
◯◯)たまたま持ってたから
◯◯)え...
うちらのあたりまえは通用しないのかもしれない
◯◯)いいよね、あなたはさ。
流星くんの幼なじみで。
□□)あなたは、流星くんのこと好きにならないの?
本当は好きなのかもしれへん。
でも、わからへん
放課後になって教室に◯◯と□□を探しに戻ったら、◯◯が流星に告白してた
◯◯)流星くん。
私、流星くんが好きなの!だから付き合って!///
◯◯)...あなたでしょ?
◯◯)やっぱり...
うそやろ?
だって、そんなわけ...
□□)あ!あなたいたー!
◯◯)え、あなたいたの?
これはやばい...
◯◯)うそ!ずっといたんでしょ!
なんで嘘つくの!
□□)あ!◯◯が振られて笑ってたんでしょ!
◯◯)あなた最低!(走っていなくなる)
□□)あなた最低だよ(◯◯を追いかける)
なにこれ...。
うち何もしてへんのに...
大丈夫。うちは強いんやから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!