最近の流星は嫌い。
前まではこんなんやかったのに。
いつから、こんなになったんやろ...?
今もほら、うちのことなんか気にもせず
女の子と喋ってる
女1) そうだよ、知らんかったん?
流星の腕に知らない女の子の腕が絡みつく。
たぶんあれは先輩。
流星はモテるから、
いつもラブラブ出来ないって分かってたし、我慢できた。
でも、もう限界。
知らない女の子とラブラブしてる流星を見るのは辛いし疲れた。
神山智洋。 通称 もんち。
うちの仲のいい友達で可愛くて席が隣だったりする。
流星と別れたら、もんちに頼っちゃうかもなぁ、なんて思ったりもする。
もんちと話していると次の授業が始まる時間になった。
どうしよ、次の授業受けたくないなぁ〜。
サボるか
うちは保健室に向かった。
保健の先生は知り合いやからサボりでも許してくれるんよ!
ベッドに入ってすぐ、うちは眠りについた。
流星が気づいて来てくれるかな、なんて期待を少ししながら。
起きるともう放課後になっていて、やっぱり流星は来んかった。
そう言って、帰りの準備をしていると、
保健室のドアが開く
ドアを開けて入ってきたのは、照史先生じゃなくて、来るはずのない流星だった。
これはもんちと照史先生のせいやな。
二人とも流星に告げ口しちゃったんや、
ひどーい
うちがそう言うと流星は少し俯いてすぐ顔を上げ、うちの方を見て真剣な顔で言う
そう言って抱きつくと流星は強く抱きしめ返してくれた。
そして、頭をポンポンと撫でてキスをした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!