第2話

キャスト 中間淳太
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2018/12/17 08:46
久しぶりにオフをもらって、一日中あなたと一緒にいられる日曜日の朝

どこかに出かけるって手もあったけど、2人とも疲れてるからって、結局2人で住んでる家でゆっくりすることにした。
あなた

ん、じゅんく...

淳太くん
淳太くん
ん?
...あれ、寝てるん?
午前8時
少しまどろむものの、なんとか目を覚ました
規則正しい寝息を立てながら、時々俺の名前を呼ぶあなたがかわいくて仕方ない
淳太くん
淳太くん
寝込み襲うようやけど、ごめんな
一応そう声をかけて、一瞬だけ唇を重ねた
あなた

ん...じゅんくん、?

淳太くん
淳太くん
おはよ、あなた
眠そうに目をこすってから、むくりと起き上がって
あなた

コーヒー淹れるね

と、また眠そうにかすれる声

寝起きでおぼつかない足取りのままキッチンへ歩くあなたの後ろをついてって、ダイニングチェアに座る
小さな背中を見つめながら出来上がるのを待っていた
ゆっくり過ぎていく時間が心地よくて、ウトウトする目の前に湯気の立つコーヒーが置かれた
あなた

はい、どうぞ

淳太くん
淳太くん
ありがとう
1口飲むと、やっぱりあなたが淹れるコーヒーはちょっと薄い。
その味すら、愛おしい。
まだお互い寝ぼけ眼どうし、テーブルを挟んで向かい合うとコーヒーから立つ湯気が2人の邪魔をする。
やけど、その白い湯気の奥にあなたがいてくれるなら胸の奥まで、あったかくなる
あなた

ふふっ、じゅんくん、寝ぐせ

淳太くん
淳太くん
あとで直すからええの
あなた

じゅんくん

淳太くん
淳太くん
んー?どうしたん?
あなた

なんでもなーい

眠気もおさまった午後
相変わらずあなたは、間延びしたようなふわふわした声で黒い髪をなびかせて、ソファーに座ってテレビを見ている俺の隣に腰を下ろす
あなた

ね、じゅんくん、

淳太くん
淳太くん
なに
あなた

これからも一緒にいたい。
お婆ちゃん、お爺ちゃんになっても、ずっと

淳太くん
淳太くん
...あなた、それは、
あなた

じゅんくんはアイドルだから、難しいのは分かってるけど...

ちょっと悲しそうな顔がなんだか愛おしくて、あなたの小指と自分の小指をそっと絡めてみる
あなた

じゅんくん?

淳太くん
淳太くん
...いつか、叶えるから。絶対。
あなた

っ...うんっ!

嬉しそうにニコニコするあなたのために、俺が出来ること。
何があるんやろ、っていっも考える

同じ家に住んでても、仕事の都合でろくに顔も合わせられへんし。
もちろんメンバー以外、付き合ってることを知らんから、まともにデートにもやれへんし。
普通の恋人になってあげることも出来ひんし。
不安にさせてしまうことやってこれから先、きっと多い。

せやけど、そんな俺やけど、一つだけ強く誓えることがあるんや。

それは、

"心変わらず永久の季節もあなたを愛すること"
少し、もしもの話をしよう

もしも俺が、あなたを失ったら。

巡ってくる明日は、いらない
あなたがおらん明日なんて、必要ない。
淳太くん
淳太くん
あなた
あなた

わっ、じゅんくん?

ぎゅっと抱きしめると伝わってくるあなたのぬくもり
俺と、あなたと、お互いにぶつかる心臓の音
控えめに背中に回されるあなたのやわらかい手
もしも2人、抱き合ったままいられるなら。何にも怖くない。
このまま2人で、消えてしまっても
それは本望やなって

そう、思えるんや
淳太くん
淳太くん
あなた、好き
あなた

私は大好き

どんなドラマチックな映画も、感動する純愛小説だって敵わない様な

"主人公・中間淳太" "ヒロイン・あなた

このキャストで、俺らの毎日はハッピーエンドさえも超えて続いていく。
あなた

あ、お昼ごはん、作らなきゃ

淳太くん
淳太くん
俺も作る
あなた

ふふっ。何にしよっか

こんな幸せな日々が永遠になるように、

祈りを、こめて

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