ある日。
なんとか1年乗り越えて、明日から高校2年生〜というとき。
その日はなんだか自分の作るレパートリーの少ない食事をするのがすごく嫌だったから、コンビニでなんか適当に買ってこようとしてた。
夜10時。寝てたらすっかり遅い時間で、若干怖いな〜と思いつつも空腹には勝てず。
自分の部屋を出ると、つい最近越してきたお隣さんと鉢合わせた。
全身黒の服を着て、マスクまでつけてる。
初めて会ったけど、不審者っぽすぎだろ⋯
あ、でも私も黒い服だしマスクだし同類か⋯
とりあえずぺこりと頭を下げて隣を通り過ぎようとすると、
なんか聞いたことのある声だ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!