「え、、」
「あなた⋯?いつのまに⋯?え?」
「しかもこんなイケメンと??」
「えージョングクくんとあなた!?」
「うっわ、まじか」
え、どうしよう広まりすぎてる
ミンジが少し声を荒らげる
「ミンジ仲いいからかばってんじゃねーの」
みんな待って、広めたらだめ⋯
ほんとに誤解なのに!
噂はみるみる広まっていく様子
「うっそあなたちゃんって子供いんの!?」
あああ違う大声で言わないで⋯
ふと廊下から声が
「は?まじで?」
「あなたって3年の?」
「えー?あんな人がジョングクくんの彼女?
何様なの、許せないんだけど」
血の気がさっと引いていく
まずいと思ったのか焦って口を挟むグク
焦れば焦るほど誤解を生んでいく
というかみんな興奮しすぎて
話なんか聞いてくれない
大声で否定した私の口をふさぐユンギオッパ
はっとして2人を見る
いつかの日のように
唇を噛み締めて涙を目に溜めていた
そうだ、テテとジミナに自分がオンマになるって言ったのは私じゃん
パッと教室を飛び出して行くテテとジミナ
ユンギオッパ⋯
余計に騒然となる周りに腹が立つ
大事になりすぎだよ⋯
でもそんなことよりテテとジミナを
傷つけてしまったことが何より後悔だった
ここで追いかけなくていいの?
私がテテとジミナに約束したんでしょ?
親なら、子供を優先しなきゃ
バッと立ち上がってテテとジミナの
あとを追いかけた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!