僕は目を開けたら知らないところにいた
ぜんいちは仮面🎭️をはめていた。ぜんいちに何度も話しかけても返事はない…
多分僕達閉じ込められたのだろう。
僕ら全員演じてたんだ。エンドロールに向かっていくんだ…
回りを見るとぜんいちと同じ様に同じ仮面🎭️を皆つけてここにいる…でも…ぜんまいさんだけが…仮面🎭️してない…という…事は…ぜんまいさん…が…黒幕…
まだ見えぬ糸を引いて黒幕のお出ましぁ
触れたら壊れてしまった…間違っていく様子を黙った。僕らは全員無垢でありました…いつのまにやら怪物になったんだ…
皆手を伸ばして何か言っている…
考えたくはないよ…バカになってたいもん…
ずっと僕は何者にもなれないで…
今ぜんいちと外に出ようとしている。ぜんいちはただ付いてくるだけ…
ワンチャンしかない僕の一瞬をかけるのさぁ…クライマックスみたいな手に汗を握るのさぁ…ポツリと鳴いた…
隠してきた真実もない…嗤ってきた奴らには居場所はない…思い出してぽいってして感情はない…流した涙に理由なんてない…
ぜんいちがマイッキーに手を差し伸べる
ぜんいちの優しさに温度が感じられない…差し伸べた手には疑いしかない…穴が空いて愛は垂れて仕舞いそうになったんだ…倒れそうな僕を覗きこんだんだ…
諦めかけた人の前にあんたは…いつも嘲笑う様にお出ましさぁ…
呼吸を整えてさぁ
ずっと僕は何者にもなれないで…
まだ見えぬ糸を引いて黒幕のお出ましさぁ…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!