第6話

💙
577
2020/06/07 04:53











家に戻り、ベッドに横たわる。










壁にかけてあるカレンダーを見つめた。










___これ、ヨンジュンからの誕生日プレゼントなんだよなあ。









「ふぅ…」









夏休みまであと1週間もない。









それまでにヨンジュンとの仲をどうにかして直さなきゃ。









何か行動に移そう。









そう思い立ってカトクを開く。









💙
💙
ヨンジューン
💙
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夏休みなんか予定あるの?
ヨンジュン
ヨンジュン
なんで
💙
💙
なんでってー、
💙
💙
空いてたら遊びたかったからさ!
ヨンジュン
ヨンジュン
へぇ









…相変わらず返事が素っ気ない。









ケータイをベッドの上に放り投げ、天井を見つめる。








「あぁー、もう!!」













他の女子には愛嬌振りまいてるクセに。









私の気持ちは何一つ考えてくれないじゃないか。








「ばかヨンジュン!!」









苛立ちなのか、寂しさなのか、正体のわからない気持ちが私を包む。








…気晴らしにラーメンでも食べようかな。









ケータイを放置したまま、台所へと向かう。









___通知音が鳴ったことを知らずに。









台所を覗くと、兄のスビンが立っていた。









どうやらパンを食べていたらしい。









「…またパン食べてる」









スビン「だって美味しいもん、あなたも食べな?」







そう言って私にメロンパンを差し出す。









「ごめ、私ラーメン食べたい」









スビン「えぇ〜もったいない」









スビン「…」









スビン「あなたがラーメン食べる時ってだいたい落ち込んでるときだよね」









スビン「…なんかあったの?」









なんでそんなことに気付くんだろう。









スビンに説明すると話が長くなりそうだったので、








「んー?なんでもないけど」









と嘘をついた。









スビン「…へぇ」









しばらくするとスビンはパンを食べ終わり、私のことをじっと見つめた。









次は何を言い出すのかと思ったら









「頑張ってね」









と、だけ言って台所を後にした。










スビンがその時意図していたことは私には検討がつかなかった。















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