佐藤side
今塾の帰り道
今日も疲れたな~
佐藤「あなたちゃん?」
『龍我!』
あなたちゃんは7歳上のお姉ちゃん的存在で小さい頃から遊んでくれて僕の勉強も見てくれていつの間にか僕は好きになっていた
男1「誰この人?」
男2「弟じゃない?」
男3「弟さんお姉ちゃんちょっと借りるね~」
『ごめんなさいね!この人は私の彼氏』
彼氏!?
男2「この人が?」
男3「そんなわけないじゃん」
『私年下派なの!帰ってくれますか?』
男「(去っていく」
『龍我ごめんね!じゃあ気をつけて帰ってね!』
佐藤「(腕をつかむ」
『龍我?』
佐藤「一緒に帰ろうよ!久しぶりに」
『そうだね!』
久しぶりにあなたちゃんと一緒に帰れる!
『龍我は塾の帰り?』
佐藤「うん!あなたちゃんは?」
『恥ずかしいんだけど合コンの帰りなの……』
『人数合わせで行ったら捕まっちゃって』
『でも龍我が来てくれて助かった!ありがとう!』
佐藤「あなたちゃんが無事で良かった!」
『うん……』
『でもごめんね!彼氏なんて言っちゃって』
『こんなおばさんが彼女なんて嫌でしょ!って言うか彼女いるでしょ?』
佐藤「彼女なんていないよ!だって………」
『だって?』
佐藤「ずっとあなたちゃんに恋してきたから!」
『へっ!?』
ヤバい流れで言っちゃった
あなたちゃん固まっちゃってるし
佐藤「小さい頃から遊んでもらっててお姉ちゃんだったあなたちゃんがいつの間にか変わってたの」
『龍我……』
佐藤「あなたちゃん!好きです!付き合ってくれませんか?」
『……龍我はまだ高校生なんだからこれからまだいい出会いあると思うよ?』
佐藤「もう高3であなたちゃんのことしか頭になくて告白されても断ってきたの」
佐藤「あなたちゃんからしたら子供かもしれないけどちゃんと守るから!」
『私おばさんだよ?』
佐藤「そんなの関係ない!可愛いから良いの!」
『wwありがとう!じゃあまずはあなたって呼んでくれるところからかな!』
佐藤「あなた!(ギュッ」
『帰ろっか!』
佐藤「うん!」
僕のこの恋は実りました!
数年後には結婚して“3人”で幸せに暮らしています
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!