君を失くした春の中で

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この恋はここで終わり

自分だけ春に取り残され、時間にも周りにも置いて行かれてしまった主人公。暗い日々が続く中、冬が終わり、新たな命が生まれる温かい季節がまたやってきた。働いている会社にも希望を胸に抱いた新入社員が入社し、教育係になった。
主人公が教えることになった伊花翔一（いばなしょういち）はあまり仕事が上手ではなく、失敗して謝ってばかりで少々泣き虫だった。それでも頑張る翔一に教える日々の中で、あの春から止まっていた自分の錆びた歯車が少しづつ動き出していることに主人公は気づく。
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泣きながら街中を走る主人公は背の高い男性とぶつかってしまった。その人は驚いたりもせずに、何もかもわかったような表情で主人公の手を引き、歩き出す。