第2話

2
2,013
2022/07/23 11:19

今日もまた 、 朝を迎えてしまった 。憂鬱な朝だ 。
檻波羅
 …… はぁ 、 


何となくこの日は 、スッキリしたくて 朝からお風呂へ入った 。









檻波羅
… すごいなぁ 。 ホークスは 。

そんなくだらないことをまた 、 お風呂に入りながら考える 。


檻波羅
 … それに比べて 惨めな自分 。


こういう時は 劣等感に覆われて 何もかもやりたく無くなる 。


でも全て 、 この生活も 自分で選んだのだ 。



゙ トラウマ ゙ から逃げ 、 向き合わない自分 。 何がヒーローだ 。


何が 憧れてもらう存在だ 。 そんなヒーロー 、 居てはダメだ 。


前よりも貧弱な腕 。 体 。 痩せ細った顔 。 だらしない 。 情けない 。


鏡で見る体は 骨が角張ってて 、 見るに見れなかった 。 こんな体 、 自分じゃない 。




檻波羅
 … はぁ。


気がついたら結構時間が経ってたから 、 ささっと 風呂を出た 。













何となく 。 本当に何となく 、 テレビをつけてみた 。


ポチ 。 そんな無機質な音が 部屋に響く 。



テレビに映し出されたのは ちょうどヒーローニュースで 今話題のエンデヴァーとホークスが

戦っているところだった 。



見たくなくて すぐ切った 。
檻波羅
 … 部屋戻ろ 。

適当にあった 飲み物と食べ物を持って 部屋へ戻る 。



外にも行ってないのに 飲食料が尽きないのは ホークスが 買ってくれるからだ 。


欲しいとも言ってないのに 、 当たり前のように 収納してある 。


カップラーメンも 、 レトルトも 、 冷凍食品も 。 全て 。



こんな惨めで情けない私を思って 買ってきてくれるのだ 。 優しすぎる 。
檻波羅
 … 根っからのヒーローなんだろうな 。


ホークスは自分でも気づかないうちに 勝手に背負って 周りを頼らない 。


そして たまに 苦しそうな顔をする 。 私がちゃんとした人だったら


背負わずに 、 頼ってくれたのだろうか 。




檻波羅
 … ゲームやろ 。



 別に 好きでもないゲームを一日中やる 。



元々 そんなにゲームは好きではないけど 、 今やってるゲームは 何も考えずに


一日中 プレイ出来る 。






そんな時に 不意に目に入った 。 少し潰れた 煙草の箱 。 久しぶりに吸おうかな 。


そう思ってからの行動は早くて 、 ベランダに出た 。


檻波羅
 … 久々の外だ 。

半年ぶりの外だろうか 。 ずっと 家にいるのみだった私は

外の眩しさに 皺を寄せた 。 そんな中 、 すぅー はぁー と タバコを吸う 。



別に 、 好きで吸っているんじゃない 。 たまたま見たからだ 。


目に入ったから 。 そんだけ 。 半年前 、 タバコを買いに外に出た 。


煙草で本当にストレスが発散できるのか試したかったから 。 まぁ結果的には中毒になってない辺りから見て


全然ハマらなかった 。 ほんとにこんな苦いものでストレス発散しているのだろうか 。


苦い と思える自分はまだ大丈夫 との事なのだろうか 。
檻波羅
 … 意味わかんない 。

そんなことを思いながら 息を吐くと 、上から聞きなれた声が耳に入った
ホークス
 あれ 、 … 何してるんです ?
檻波羅
… ホークス 、
ホークス
 あなたさんって煙草吸う人でしたっけ ?
檻波羅
 … いや 、全然 。 目に入ったから 、 吸ってみた 。
ホークス
 美味しいですか ?
檻波羅
 … 別に 、 美味しくないかな 。
ホークス
 … そう 、  ってか俺久々にあなたさんの顔見ましたよ 。
檻波羅
 … そうだね 、 基本的にあなたが来る時部屋にいるもの 。
ホークス
 こうやって顔見れるだけで俺は幸せですよ 。
檻波羅
 … なんでここにいるの 
ホークス
 ここ 、俺の管轄なんで 。 パトロールです 。
檻波羅
 ホークスの管轄… 増えた ?
ホークス
 まぁ 、 貴方と活動してた時よりかは結構 。
檻波羅
 … ごめん 、
ホークス
 あぁ 、 全然 あなたのせいで とか、そんなこと思って言ってませんよ 。


私がヒーロー活動を 休止している限り ホークスは絶え間なく働かなくてはいけない。


それはわかっている 。 とてもホークスにとって 荷が重くて ストレスだってことくらい 。


ホークス
 でも 一応 活動停止 じゃなくて 休止扱いなんですよね ?
檻波羅
 まぁ 、 公安と警察からはそういう扱いだよ
ホークス
 あなたさんはどうなんです ? もう1回 戻りたい って思ったことはありますか ?
檻波羅
 … 迷惑かけてる 。 とは 、 毎日嫌という程思ってる … 。
檻波羅
 ただ … 今の状態で戻っても 、 本当に人の役に立つかは…分からない 。
ホークス
 そうなんですね … 良かった 、 あなたさんの本音が聞けて 。
ホークス
 でも 、 ヒーローの事は考えてくれてるんですね 。
まぁ そんなに 自分を責めないで 。 今は あなたの休憩時間なんでね 。
檻波羅
 うん… 。 ありがとう 、 いつも… 。
ホークス
 いいえ 。 今日の夜 、 また来ますね 。 今日 、 キッチン借りていいですか ?
作りたいものあるんで 。
檻波羅
 …… いいよ 、 好きに使って … 。
ホークス
 ふふっ 、 ありがとうございます 。 じゃぁまた夜 。
檻波羅
 … うん 。


そう言って ホークスは 空を飛んだ 。



























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