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第27話

第26話
雅
(あれは、何?)
全速力で家に帰った私は、部屋に鍵をかけ。
乱れた息をそのまま、呟いた。
雅
...やっていい事と悪い事があるよ、ころちゃん
彼が考えている事が、全然分からない。
唇に触れると、ころちゃんの唇の感触を思い出してしまい。
フルフル、と首を横に振る。
まだ灯りの点かない、ころちゃんの部屋を見つめてから。
雅
...今回は、少し長引くかな...この喧嘩
クッションに顔を埋めた。
ー.............................
雅
ーあれ?もう朝...?
いつの間にか明るくなった部屋で、目を覚ます。
クッションを抱えたまま、眠ってしまったらしい。
雅
(背中痛っ...)
無理な体勢で寝たせいか、身体中が痛む。
顔をしかめながらゆっくりと立ち上がり...制服を手に取る。
雅
(気まずいな)
正直、顔を合わせたくないと思いながら。
リビングに降りて行くと。
お母さん
あら。ころん君、もう学校行ったわよ。
雅に伝えておいてくれって
キッチンから出てきたお母さんが、
ころちゃんからの伝言を教えてくれた。
雅
(やっぱりころちゃんも私を避けてる)
...分かった
何となく予想はしていたけど、分かりやすいと辛い。
お母さん
1人で行くなんて珍しいわよね。
喧嘩でもしたの?
雅
...ううん。特には。
何か用事があるんじゃないかな
"喧嘩はしてない"と嘘をついて。
朝ご飯も早々に済ませ、家を出た。
雅
(ちゃんと学校に来ているのかだけ、
確かめたい)
いつも2人で歩く道を、1人、駆けて行く。
雅
(お願い、教室に居て)
もどかしく思いながら、昇降口で上履きに履き替え。
教室の扉を勢い良く開けると。
ころん
ころん
...............(   ・д・   ポカーン…
雅
.....................
一瞬だけ驚いたようにこちらを見たころちゃん。
すぐに視線は逸らされた。
雅
ねぇ、ころちゃん
ころん
ころん
.....................
雅
...聞こえてるでしょ?
私が沈黙に耐え切れず。
仲直りしたくて呼びかけても。
ころん
ころん
.........................
彼は手元の書類を整理する手を止めない。
雅
ねえってば!
さすがに怒りを込めると。
やっと手を止めたころちゃんが言った。
ころん
ころん
...昨日の事は、悪かったと思ってる
ころん
ころん
でも、あれは僕なりのー...
語尾が小さすぎて、聞き取れない。
雅
僕なりの、何?
怒りは既に、疑問に変わっている。
ころん
ころん
いや。何でもない。ごめん
もう一度言ってくれる事こそ無かったけれど。
ころちゃんの瞳に嘘が無かったから。
雅
ー分かった
一歩一歩、ゆっくりと距離を縮めて。
雅
ただ、いつかは聞かせて貰うからね
額と額が触れそうな距離で、微笑んだ。
ーこれ以上、私に嘘をつけないように。