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第13話

第12話
クラスメイトの姿が見えなくなった途端。
私の笑顔は一瞬のうちに消えた。
雅
...帰ろう
これで、良かったのだろうか。
雅
あの人、泣いてないかな...
鞄を持ち、そんな事を呟きながら学校を出ると。
???
???
ー雅
聞き慣れた声が、私の名前を呼んで。
弾かれたように顔を上げる。
雅
...ころ、ちゃん?どうしてここに...
帰ったんじゃ無かったの?
ころん
ころん
何となく。帰ろうと思ったけどな
校門の傍の壁に寄りかかってこちらを見つめる
ころちゃんは悔しいけど絵になっていて。
ほんの少しだけ、格好良いと思った。
雅
...そうなんだ。じゃあ帰ろう?
気まずさと安堵の中、普段通りを演じて。
ころん
ころん
待った
先に歩き出そうとした私の腕を、ころちゃんが掴む。
雅
...どうしたの?
ころん
ころん
なんか、隠してるだろ
いつもの声では無い、静かな声音。
雅
.........!
驚きはしたものの、やっぱり隠せないかという思いも
どこかにあった。
雅
敵わないなあ、ころちゃんには
ころん
ころん
......
重い空気を変えるべく、小さく笑いながら言っても
彼の表情は厳しいままで。

やがてこんな事を聞かれた。
ころん
ころん
ー告白だったのか?
今度こそ本当にびっくりした。
雅
え...
さすが幼馴染というべきか。
ころん
ころん
何で分かったの、って顔してる。お前
雅
あ...(しまった)
いとも簡単に私から本当の事を抜き出して、
彼は寂しそうな瞳を私に向ける。
ころん
ころん
...言いにくかった?
雅
ーうん。ごめんね
その瞳を見るのか怖くて、俯いたまま謝罪した。
ころん
ころん
僕こそ、言いにくいこと言わせて
ごめん。...帰るか
昔は何だって言いあえて。
雅
そう、、だね
隠し事なんて、1つも無かったのに。
雅
(今の私は、隠してばかりだ)
大きくなって、男女の境界線がはっきりすれば、する程。
雅
(...大嫌い。こんな自分)
私達の距離は、開いていく。
雅
ねぇ、ころちゃ...
どんなに必死に手を伸ばしても、近づこうとしても。
ころん
ころん
ーいいよ。無理して言わなくて
雅
...............あり、がとう
一度空いてしまった距離は、絶対に埋まる事は無い。
ころん
ころん
いつまでそんな顔してんだよww
心の裏側には、踏み入れさせてくれない。
雅
えっ、そんな顔してた?笑
だから私も最後は諦めて、自分に笑顔を貼り付ける。
ころん
ころん
バリッバリにしてたwww
きっと彼も本当は気づいているのだろう。
雅
なんかごめん?笑
ころん
ころん
なぜに疑問形...w
私達の関係に、"偽り"が混じっている事に。
雅
なんか馬鹿っぽくなった...笑笑
ころん
ころん
雅、馬鹿っぽくじゃない。
僕達は最初から馬鹿だよ
けれど彼の振る舞いがそれを隠し通す事を望んでいるから。
雅
...それ言ってて悲しくない?
表面上はそれに従って。
雅
(ごめんころちゃん。私は自分を
誤魔化しきれないよ)
雅
(ー遠いなぁ...)
心の中で1人、届く事のない彼の本心に、彼自身に。
雅
(私は、待ってるから。ころちゃんが
"兄さん"の話を出来るようになる日を)
今日も、手を伸ばし続ける。