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第25話

第24話
雅
会えるって...お家に来るって事?
ころちゃんが許可を取るのは珍しい。
ころん
ころん
いや。出てこれるかなって
時計を見上げるとまだ8時。
雅
別に大丈夫だけど...
私たちの関係なら、問題ない時間だ。
お母さんも、ころちゃんが相手なら許すだろう。
雅
すぐ準備するよ。10分後で良い?
ころん
ころん
うん、大丈夫。ありがとな
素直にお礼を言うころちゃんが可愛くて。
雅
いいえー笑
思わずニヤけてしまう。
ころん
ころん
じゃあ、後でな
雅
はーい
この後。全てが変わってしまう事も、知らないで。
ー10分後ー
雅
ごめん!お待たせしました!
厚手のパーカーを羽織り、
自宅の玄関の扉を開けた私。
ころん
ころん
大丈夫。走って転ばなくて良かったよw
暖かそうなジャンバーを着たころちゃんが、
意地悪な笑みを浮かべた。
雅
こ、転ばないし!
ころん
ころん
本当かよ。去年盛大にコケた癖にw雪で
雅
うっ.....
黒歴史まで蒸し返され、もう何も言えない。
雅
そういう話だけしかないなら、もう戻る
この場で有効な唯一の切り札をかざすと。
ころん
ころん
!!わ、分かった。言い過ぎました
ころちゃんは一気に余裕を失う。
雅
.......よろしい笑
その様子に思わず笑ってしまってから。本題を促すと。
雅
...ちょっと寒過ぎるし笑
ころちゃんの話を、聞いちゃおうかな
いつもの流れで自然に腕を引かれ、歩き出す。
ころん
ころん
...あぁ。そうだな。ここじゃ
話しずらいから...場所移動しよう
雅
(.....?)分かった、移動しようか
そして。3分ほど歩いて辿り着いたのは、
小さい頃、よく一緒に遊んだ公園。
雅
(懐かしいなあ.....)
ここに来ると、『兄さん』の事も思い出してしまう。
ころん
ころん
.................雅
1人懐かしんでいると。
ころちゃんの声で、引き戻される。
雅
(;・ω・)ハッ!.....ん?
振り返った彼は、寂しそうな笑顔を浮かべていて。
ころん
ころん
そんなに、兄貴が好き?
雅
.........!!
息が、一瞬だけ止まる。
最後がいつか分からない程、久々過ぎた。
ころちゃんの口から『兄貴』というワードを聞いたのが。
雅
好き、だよ。大好き。尊敬してる
だからこそ嘘も付かない。
本当に大好きな兄さんだったから。
私の返答に、ころちゃんの青い瞳が切なげに揺れた。
ころん
ころん
...じゃあ、聞くよ
静かな声が、耳に届く。
ころん
ころん
好きな人は、いますか?
雅
え.......。好きな、人?
あまりにも真剣で、真っ直ぐで。
勘違いしてしまいそうになる。
雅
(.....そんな訳ないよね)
今は...居ないかな
頭の中から、馬鹿な考えを振り払って、微笑むと。
ころん
ころん
.......そっか
安心したような、でも何だか残念そうな彼が、
いつの間にかブランコに座る私の目の前に居て。
私の肩を引き寄せる。
ころん
ころん
...ごめん。許して欲しい
雅
ー.......え?な、何?
小さな声で謝られて、戸惑っていると。
サラ、と。ころちゃんの前髪が私に触れ。
彼の整った顔が、スローモーションで近づく。
ころん
ころん
.......................っ
本当に一瞬だけ。
彼の唇が私の唇に、触れたような気がした。
目を開けたまま固まる私。
反射的にころちゃんを突き飛ばす。
雅
...どういう、つもり、なの?
雅
(だって今のって.....)
世間で言う、ファーストキスだったのに。
雅
最っ低.....、もう顔も見たくない!
彼の温もりが少し残る唇を袖で隠しながら、
全速力で逃げ出した。