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第15話

第14話
ころちゃんが心から笑わなくなったのは。
多分、あの日から。
あまり覚えていない当時の記憶の中で、
兄さんが「恋論を頼んだ」と言っていた気がする。
雅
頼んだ、って言われてもなあ...
いつも通りに見えて、どこかぎこちない。
そんな帰り道を歩いたばかりの私には荷が重かった。
兄さん、と呼んだこの人は、私の本当の兄では無い。
ころちゃんの5つ年上のお兄さんで、
とても優しくて格好良くて。いつも笑っていた、憧れの人。
雅
(生きていたら、今の私達を見て
何て言ったかな)
仲良くしろ、と笑うか、
またくだらない事で喧嘩して、と呆れるかもしれない。
雅
(会いたいなぁ...)
あの日から、9年が経った今も。
私は兄さんを忘れられずにいる。
雅
(ころちゃんの前では...
兄さんの話、出来ないから)
私の命と人生の代償になって、助けてくれた人。
本当は、そんな兄さんの話を沢山沢山したいけど。
雅
(ころちゃんにとっては辛い過去でしか無い事
ちゃんと分かってるから)
私達の関係を保つ為、口には出さない。
ーそれでも。
雅
(私ところちゃんだけは、覚えてる)
お互い何も言わなくても。
兄さんの優しさや、手を繋いでくれた時の温もり。
柔らかくて大好きだった、笑い声とか。
雅
(忘れないし、忘れたくない)
2人とも同じ気持ちだと、信じていたのに。
雅
(高校生になってからのころちゃんは...
少し変な気がする)
私がクラスの男の子と話したり、話しかけられたりすると。
雅
(凄く凄く...不機嫌になるし、
よそよそしい時がある)
机の上に置いてある写真立てを手に取り、
兄さんに向かって呟く。
雅
ーねぇ、兄さん
雅
私、どうすればいいのかな?
教えてよ、と。
もちろん返事などあるはずもなくて。
雅
(幼馴染でいられなくなるの、嫌だよ)
ぎゅう、と写真立てを抱き締めて、きつく目をつぶる。
雅
(明日の朝には、いつも通りの私達に
戻れていますように)
そんな私の祈りが神様に聞き入れられたのか。
翌朝、ころちゃんの顔は明るかった。
ころん
ころん
おはよ、雅。その...昨日、ごめん
内心ホッとしながら、微笑み返す。
雅
ううん。私こそ、ごめんね
ころん
ころん
雅は何も悪くないだろww
じゃあ、学校行くか
雅
そうだね!
ーあぁ。神様。
もしも今日、願いを聞き入れないでくれていたら。
雅
(本当に、良かった)
"あんな事"は起こらなくて。
ころん
ころん
...嬉しそうだな。なんかあった?w
雅
えへへー、内緒!
ころん
ころん
その言い方気になるからやめろww
こんな朝が二度と来ないような状況には、
しないで置いてくれましたか?




ー私達の関係が壊れるまで、あと1週間。