無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第56話

『後輩vs......?③』
ようやく、昇降口前の争いが終わり。
ころん
ころん
僕アイツ嫌い...疲れる...
後輩くん...間中一輝くんは、1年校舎に向かって行った。
雅
ころちゃんもノリノリで喧嘩してたでしょー?
ゲッソリとした顔色で私の隣をダラダラ歩く彼は。
ころん
ころん
もー、何であんな奴と仲良くなったの...
何か大きな戦いを終えたような声色だ。
雅
ええ、悪い子じゃ無いからさ。
仲良くして欲しいな...
ここまで彼が間中くんを嫌う理由が、私には分からない。
3倍くらいの時間を掛けて教室に着いた頃には。
モブちゃん3
モブちゃん3
あれ、櫻井ちゃん遅かったね
モブちゃん2
モブちゃん2
碧山くんの寝坊?www
もう先生が来て居て、慌てて席に座る。
雅
いや、実はね.........
クラスメイト達の問いかけに答えようと、口を開きかけ。
ころん
ころん
言わなくて良い、言わなくて良いよ!?
割って入って来た彼に、止められた。
雅
えー、話しちゃダメなの?
ころちゃんは頑固になったら、強い。
ころん
ころん
ダメ。絶対、笑われる気がするし
何があっても考えは曲げないし、オマケに頑な。
そこが良い所でもあり、悪い所でもあると私は思って居る。
............だから私も。
雅
(本借りに行くだけだもん。良いよね)
図書室に行くのを、止めるつもりは無かった。
.............................。
それから3日が経った放課後。
不思議と間中くんに会う事は1度も無く。
雅
(今日も部活かな...)
前回借りた全ての本を読み終わった私は、
再び図書室を訪れたのだけど。
雅
...鍵開いて無いや...取りに行かないと
まだ司書の先生が居ないらしく、扉には鍵が掛かっていて。
雅
(ここまで来るのも結構キツかったのに...)
手の中にある重い本と戻る道を見比べ、ため息をつくが。
動かない事には始まらないと諦め。
一輝
一輝
せーんぱい
ゆっくりと引き返し始めた私の前に差した影。
雅
.....!!...お久しぶりだね笑
ユニフォーム姿で穏やかに微笑む、間中くんだった。
彼は、私の手から本を取り上げると。
一輝
一輝
少し、ここで待ってて下さい。
早めに戻るので!
早口でこんな事を言い残し、姿を消した。
待つ事、およそ2分。
一輝
一輝
お待たせしました...!
鍵、取って来ましたよー!
無邪気な笑顔を振り撒きながら走って来た
間中くんの手に握られた鍵。
雅
えっ、わざわざ行って来てくれたの...!?
本持ったまま...!?
1つも私の負担を残さず、私のしたかった事をしてくれた。
一輝
一輝
大好きな先輩の為ですからw
ストレートな『好き』の言葉に。
雅
(これだから小悪魔は...)
不覚にも胸が鳴ってしまった事は、私だけの秘密だ。