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第22話

第21話 ころんside②
すっかり何処に居るのか
分からなくなってしまった雅が心配で。
ころん
ころん
(この際追いかけるか...
でも、3人が気付いたら厄介だな)
どうした物かと必死に考えを巡らせていると。
モブちゃん1
モブちゃん1
本当に、もういいよ
ずっと大人しかったあの子が、
雅の消えて行った方向を見つめて不満気にする
周りの女子を黙らせた。
モブちゃん2
モブちゃん2
ーえ?
でも、とまだ何か言いかけたその声を掻き消すように
腕が上げられ、その指先がこちらに向けられて。
モブちゃん1
モブちゃん1
ほら、あっちの扉。裏に誰かいる
ころん
ころん
...................!
その言葉に僕は慌てて窓枠から離れ、
急いで気配を消す事しか出来ない。
モブちゃん3
モブちゃん3
こっそり見に来ちゃう程心配されてる
のに。あの子も鈍いね、"碧山くん"?
気配だけで無く、僕だと言う事まで見抜かれていた。
ころん
ころん
ーバレてたんだね
気づかれてしまっては仕方ないと、観念して姿を見せる。
ころん
ころん
いつから気づいてたの?
肩を竦めながら聞くと。
モブちゃん1
モブちゃん1
最初から気づいてたよ。
碧山くんだって分かったのは、さっきだけど
驚きの返事が返って来て。
ころん
ころん
ーそうなんだ。...盗み聞きしてごめん
自分の事を恥ずかしく思いながら謝罪した。
モブちゃん1
モブちゃん1
...いいよ。心配だったんでしょ?
櫻井さんが
厳しい声も覚悟していたのに、掛けられた声は優しくて。
ころん
ころん
_うん。凄く心配だった。...大切だから
今だけは嘘をついては行けない気がして、正直に答える。
モブちゃん3
モブちゃん3
碧山くんの"大切"は恋愛の方でしょう?
でも、櫻井さんは違う
常日頃、突き付けられる雅の天然さ。
ころん
ころん
うん。雅の好きは...僕の好きとは違うよ
無自覚に大好きを告げられても、意味が違うからこそ辛い。
モブちゃん1
モブちゃん1
...悔しいなあ。碧山くんと櫻井さんより
先に、出会えてたら良かったのに
気丈に振る舞いながらも、その瞳は潤んでいて。
モブちゃん1
モブちゃん1
早く行きなよ。櫻井さんの居場所が
本当に分からなくなる前に
それでも背中を押してくれた事に感謝しながら。
去り際、笑顔で言葉を残す。
ころん
ころん
ーさっき。雅より先に出会えてたらって
言ってたけど。多分...それは違うよ
ころん
ころん
雅と出会うのが高校生になってから
だとしても、僕はきっと...いや。絶対
ころん
ころん
雅の事を、好きになってた
これだけは勘違いされたくなかったから。
モブちゃん1
モブちゃん1
...そう。なら、もう...諦めるよ。
ほら、そろそろ行って?
小さく手を振るあの子に見送られ。
ころん
ころん
うん。ありがとう。
じゃあ...また明日、学校で
僕は駆け出した。
ころん
ころん
(...体育館にも居ないし、
別館にもいなかった)
探して、探して、探して。
ころん
ころん
(...どこにいるんだよ...!雅...!)
これ以上無いと言うくらい走って。
学校外まで探しに行って。
ころん
ころん
(ーやっ、と。...見つけた)
その末に。
雅
.............................
大好きな人の姿を、見つけた。